『127時間』の神懸りのラストで“フェスティバル”が流れたり、『ヒックとドラゴン』の主題歌をヨンシーが書き下ろしたり、『借りぐらしのアリエッティ』のアメリカ版トレイラーに、劇中では使われていないヨンシ…
すべてのロックバンドに一度だけ許される特権とは、自身のアルバムにセルフタイトルをつけられることである。しかし、そのタイトルが『MASTERPIECE』となれば話は変わってくる。もちろんそれは原理的には可能であ…
華々しいデビューを飾り、セカンドでその方向性に悩み、サードで開き直ったと思われたシザー・シスターズだが、いやいや、開き直りとはこれ!と言わんばかりに、4枚目はセクシーでキッチュで、とにかく“ナウ”な…
4月のある日、何気にTVを点けたらヒロトの歌声が聞こえた。画面を見ると人気アニメの『NARUTO』ではないか。ザ・クロマニヨンズの新曲“突撃ロック”がオープニングテーマに使われていた。シンプルだが力強い曲で…
90年代UKロックの名盤中の名盤中の名盤の、待望のリマスタリング再発だ。高いけど、買う価値はある。それはもう、保証する。 なにしろ音が全てのアルバムである。オリジナルがリリースされたのが91年だからもうと…
実に健やかなバンドであり、ライヴである。横浜アリーナのフロアを埋め尽くした満員の観客と、どこまでもポジティヴなヴァイブレーションとすがすがしいパワーを発するバンドが、熱い交歓を見せる。そこには一点の…
the telephonesのフロントマン、石毛輝の1年半ぶりのソロ第2作。the telephonesの徹底してアップリフティングで、かつ下世話なぐらいの歌謡性&芸能性に富んだ(断じて悪口ではない)音楽性とはあまりにかけ離れた…
一昨年にはデンマークのオルタナ・ユニット、ディジー・ミズ・リジーとしての再結成ツアーを行ったティム・クリステンセンのソロ4作目。ただ、ほとんどティムがひとりで作りあげたセカンドやサードとは対照的に今…
タヒチ80のグザヴィエとペドロがプロデュースを手掛けた、4人組フレンチ・ポップ・バンド、マンソーのデビュー・アルバム。まさにタヒチに通じる軽やかなグルーヴ感と、モダンながらあたたかな懐かしさがしみ込ん…
徳間ジャパンで設立した新レーベル「Lingua Sounda」からの第一弾シングル。このレーベル名は今井寿の命名で、例えば日本人と中国人が英語で会話する場合の英語のような母国語外の共通語を意味する「Lingua franca…
これは凄いアルバム。たとえばアーケイド・ファイア以降のオーケストラル・ポップ、チェンバー・ミュージックの最新形としても、また、ボン・イヴェール以降の深淵フォークロアの系譜としても、ここまでの完成度で…
何という破壊感! そして創造性! スクラップ&ビルドとは言い古された言葉だが、本作のために用意された言葉のようだ。これまでチラ見しかさせてこなかった自らの内面を、解体新書のごとく腑分けして見せ、痛み…
タイトルどおり全14のシングルを網羅した初ベスト盤で、うち5曲が全英No.1を記録。1stのロングラン・ヒット~2ndの成功以降、英国を代表するモンスター・バンドとなったカイザー・チーフスだけに、UKロック・フ…
家入レオは音楽で救われることの喜びを知っている女の子であり、だからこそ自分が唄うべきメッセージについてもとても自覚的である。そして更に、その歌が多くの人の耳に触れる為にどうあるべきかを考えられるクレ…
ポール・マッカートニーにとってはザ・ビートルズ解散後のソロ第2作目にあたる本作。当時滞在していたスコットランドで書かれ、ニューヨークへ飛んでレコーディングを行ったアルバムだが、そのメイキングの過程で…
ここ数作の彼らは、ロック表現の深さを追求してきたように見える。その到達点は最新作『HUMANIA』と先月までの全国ツアーであり、彼らは日本のロック史でも類を見ない重層的でサイケな物語世界を構築して見せた。…
くるり主催のフェス、京都音楽博覧会。アコースティック中心で行われた昨年の映像には、当然大震災後の空気が反映された部分もある。ステージには「祈復興」と書かれたいわき市の大漁旗が飾られている。その前でフ…
圧倒的な解放感が最初から吐き出されてくる。数々の栄光とビッグ・セールスを誇ったガービッジだがブッチ・ヴィグのプロデューサーとしての売れっ子ぶりは相変わらずだし、ヴォーカルのシャーリー・マンソンがソロ…
強くて美しいアルバムだと思う。《女を酔わせて朝まで安ホテル》だの、《故郷への列車に夕暮れと飛び乗り/ふがいない男は帰る/財布には20円》だの、《ふたりのハートは真赤なりんご》だの、ぶっちゃけキモチワル…
ポップ・ミュージックとは何のためにあるのか――それを、ひと回りもふた回りも広がったロック・マナーで示すアルバムである。素晴らしい。“スウィート・ディスポジション”及び1 st『コンディションズ』は、シ…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。