YUIはエモである。今の日本の音楽シーンで、最もエモい女性アーティストである。言うまでもなく、彼女の曲には、US西海岸のハード・コアな要素は皆無だし、別れた異性に対する女々しい愚痴なども全く描かれない。…
シングルとは言いつつも、初回盤はボーナストラック含めて新録がなんと6曲。来年春にはアルバムを予定しているのに、このアクセル踏み込みっぷりはなんなのか。最近のインタビューでフロントマンの谷川が口にして…
さる10月11日、仲井戸麗市はたった一人でRCサクセションを中心とする忌野清志郎の楽曲を歌うライブを行った。本作は、そのSHIBUYA-AX公演を2枚組で完全収録したDVDである。 二人の深い関係を思うと、盟友を失った…
サンディエゴ・インディ・シーンが生んだ才能=ジミー・ラヴェルの主導するアルバム・リーフ。基本的にはソロなので、以前までの作品は殆ど独力で作り上げられてきたのだが、このところのツアー経験をふまえてか、…
ポーティスヘッドが極度の寡作にも拘わらず、なぜ変わらぬ存在感を保ち続け、画期的であり続けるのか。それが一発で分かるアルバムだ。ポーティスヘッドの「頭脳」、ジェフ・バーロウの新バンド、ビーク>の1st。そ…
セクシーなファルセットを聴かせる「プ、プリンス!?」な、アルバムからの先行シングル(その名も“WTF?”、What a fuck?の略)で、バンドの思惑どおり驚かされてはいた(ちなみに今回のビデオは、踊りこそ地味だが…
前作『リベレイション・トランスミッション』は確かにロスプロ史上最もポップに寄ったアルバムで、ラウド&パンクとして彼らを聴いていた人にとっては違和感を感じる一枚だったかもしれない。しかしもともと彼らの…
エズラがインタビューなどで語ったところによれば、ジャケットの女性の写真は、1983年にニューヨークのドキュメンタリーとして撮影されたものだという。そして、この写真をジャケットに採用しようと思ったのは、パ…
《あなたを愛していること それが生きてく意味かな》という素直な言葉がキャッチーなメロディに乗る“タシカなカタチ”、アップテンポなロックンロールで、バイトをしながら夢を追う姿を描く“パートタイムビリー…
ひとつ前のシングル“ピアノ”と今回の“ディグゼロ”を続けて聴くと、The Birthdayは新しいゾーンに入ったと感じる。贅肉を限界までそぎ落としたサウンドは、決して愛想のいいものではない。それらはリスナーに向…
いくらだって威勢のいい言葉を載っけてかっ飛ばせそうな爆発力のあるハイブリッドなビートとトラックに、なぜ山口一郎は《僕は歩く ひとり淋しい人になりにけり》と夜の孤独と内省をありったけ心の中からえぐり出…
ヤノが加入した04年以降のナンバー、そして未発表曲も収録したベストアルバム。つまり、ここ10年の「メジャー期」における、後半戦を総括したのがこれ。本作の頭に収録されている05年の『Baby BIAS』以降、POLYSIC…
美しく流れるギター・アルペジオと淡々と刻まれるリズム、エモーショナルな歌で静謐に紡がれていく物語は、途中から大きくうねりをあげて、予想もしなかったエンディングを迎える。それが、シングル“Man-like Cre…
世界各国で増殖し続けるポップ・パンク・シーンの中でも、良質なバンドが多いと評判のイタリア。この度日本デビューを果たすレッド・サマー・テープはローマ出身の6人組で、06年のデモEP、07年のスプリット盤を経…
ディスコテックなギターとファンキーなビートをエレクトロのマナーで敢えてぎこちなくコラージュしていく(そのぎこちなさこそが新しく聞こえる秘訣だから)――ホッキーもまた、そんな80Sブーム以降のダンス・ロ…
“スタンディング・イン~”のヒットを契機に、3作目にしてブレイクを遂げた前作から3年。古巣キル・ロック・スターズを離れてメジャーへ移籍し、おまけにベスのプチセレブな露出も手伝い、今やすっかり人気者とな…
昨年、2人組のユニットから正式に5ピースのバンド編成となったアスフラ。今作は、その新体制となって初のアルバム――というより、これまでミニ・アルバムは3枚リリースしているが、活動約6年にして、初のフル・レ…
SAKEROCKの飛び道具、ハマケンこと浜野謙太率いる知る人ぞ知るファンクバンド、在日ファンクがついにデビューアルバムを発表する。SAKEROCKでは、トロンボーンのみならず、独特のスキャットや、サンプラーを駆使し…
片や、一分の隙もなく磨き上げられた球体のようなポップ・ミュージックで、ポップ・ミュージックの在り方そのものを批評してみせた異才ユニット=相対性理論。片や、ATAK主宰としてアカデミック/カルチャー両側面…
暗黒おとぎ話がワルツを踊るような不穏なイントロから、5分23秒かけてこの世の秩序を重力崩壊させていくような、めくるめくドラマ性。ロックという音楽がこれまでプログレやクラシカル・メタル、ハードコアなど多…
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