ス、スリーピー・ジャクソン(握手)! この感動の再会のようなおセンチに湿った想いを果たしてどれだけの人と共有できるのかはナゾだけれど、2000年代初頭にデビュー、オセアニアの片隅でフリーキーなポップ・ソ…
視聴し始めてすぐ、テレビ司会者の紹介に「父親」という言葉が出てきた瞬間、後方に映り込んでいた当人が両拳を突き上げ「イエー!」という感じのアクションをとる。それを見た瞬間「あああジェフだあ!」と、泣け…
前作『ヘイ・ヴィーナス!』がロック的ダイナミズムから出発しながらも最後に深いメランコリアの海に沈んでいくような、ある意味非常にペシミスティックで、だからこそ美しい情緒の一側面を浮かび上がらせたアルバ…
キツネ発のUKエレクトロ大型新人、オートクラッツ。昨年夏にはグラストンベリーのメイン・ステージに出演したり、アンダーワールドのロンドン公演のサポートに抜擢されたりと“良血”っぷりを見せてきた彼らが、…
つくづくいいバンドだと思う。日本では残念ながら、そこまで巨大なセールスを記録してはいないけれど、欧米ではフェスのヘッドライナーを務めるほどのファンベースを持つプラシーボ。だから、9年もの間、来日がな…
反則技、というのがブラック・アイド・ピーズがここまで市民権を得た理由だと勝手に思っている。元々は生バンドをバックに、2MCであたたかみのあるヒップホップをやるユニットだったが、レーベルの不運もあって…
CDが回り始めてものの10秒で、6年間のブランクが一気に埋まる。かくあって欲しい、と願う音が全20曲50分弱の隅々まで鳴り響いている。徹頭徹尾オールドウェイブなパンクでスカで、今回はそれに加えてアコーステ…
97年の『タイム・アウト・オブ・マインド』以来、ディランが発表してきたオリジナル・アルバム三枚は全てロック史に名を残す名盤となってきたと断言してもいい。それはどれもディランがロックンロールを求めたイン…
ドーピング・パンダというバンドのことをただ単に「汗をかけて踊れるダンス・ロック・バンド」と思ってる人は、このアルバムを聴いたら少し腰が引けてしまう一枚かもしれない。けれど、「まだ誰もやったことのない…
冒頭から言っちゃうけど、3rdアルバムにして最高傑作だと思う。今までの楽曲も、歌メロは立っていたし、十分ポップだったと思うけれど、そのインテリジェンスに富んだサウンド・ワークの印象が強くて、少し敷居が…
1stアルバムを引っさげてのライブ・ツアーでは追加公演が超満員になるほどの大人気。メジャー・デビューから1年で、着実に実力派の地位を固めつつある福原美穂だが、広い年齢層のリスナーの心をガッチリつかむ握…
孤独な世界で音楽と出会い、自分の足で歩き出すまでを歌ったファースト『FROM ME TO YOU』。恋心も怒りもライブハウスにお客さんとして行って感じたことも、何でも活き活きと音楽にしていく喜びに溢れたセカンド『…
残酷なくらい現実を暴けば暴くほどに笑えるのがロックである。そうでなければロックである意味がない。現実を忘れて能天気に笑うのはロックではない。現実に傷付いた心を癒すのもロックではない。現実をシリアスに…
ファンクラブの会員しかこれまで手に入れることのできなかったリンキン・パークの未発表音源を収録したミニ・アルバム。ライブではやっている“QWERTY”を聴くと見えてくるが、おそらくリンキン・パークの場合、『…
rockin’on6月号のコレポン通信で中村明美も書いている通り、フリート・フォクシーズのロビンもどうやらベジタリアンだったようだが、最近のインディ・ロックを聴いてて思うのは、肉食えよというか、現実世界での…
エレクトロ・シーンと交わりながら歴史を築いてきた00年代フレンチ・ギター・ポップのバンド、例えばこのフェニックスやタヒチ80らが、10周年を迎えるサマソニにブッキングされていることは実に象徴的なことだと思…
セルフ・タイトルの前作の記憶もまだ新しいところに、早くも完成したミスティック・ヴァレイ・バンドとの音源。ブライト・アイズ(以下BE)から距離を置いてのサイド・プロジェクトのはずが、逆にコナーの創作意…
CD2枚とDVD2枚の計4枚組。収録されている楽曲・テイクの数は60曲を超えていて、その在り様は、一発録りのスタジオ・レコーディングだったり、ホール・ツアーから一晩の模様を抜粋したものだったり、あるいは…
世界の肯定、そして未来への闘争宣言。文句なしに、キャリア史上で最も熱い名曲が生まれてしまった。なぜか。それは、近年の彼らのライブに明らかである。ダイブもダンスビートもない、あくまでブルース由来のメロ…
4月末のライブをもってメンバー2人が脱退し、Good Dog Happy Menは門田匡陽(Vo/G)と内田武瑠(Dr)で新たなスタートを切る。その第一声が、タワーレコード限定シングル『陽だまりを越えて』。「僕が一番危惧し…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。