昨年は、満を持してのセルフ・タイトルのアルバムをリリースし、その後はそれぞれソロ・プロジェクトやサイド・プロジェクトにも勤しんでいる、ストレイテナー。2012年の第1弾アルバムは、ストレイテナー初のアコ…
前々作『イヴン・イフ・イット・キルズ・ミー』以来の古巣エピタフ復帰ということで、ジャスティンの三枚目魂逆噴射的なポップ・サウンド炸裂……と思いきや、盟友エド・アッカーソンとの共同プロデュースで完成し…
秋田ひろむという中心人物が、どんな人なのかよくわからないまま、この音楽が心の中で、生活の中で、大事なものになった。ライヴでアニメの映像がハマる寓話性も、言葉から「今」がはっきりと見えてくる時代性も、…
3年ぶりのニュー・アルバムは、ゼノマニアのブライアン・ヒギンズがプロデュース。この人はペット・ショップ・ボーイズやカイリー・ミノーグなどと仕事をしてきたポップ系の仕事人で、当然のように本作のサウンド…
齋藤ネコ指揮・40人編成オーケストラとともに壮麗な幕開けを飾った“生きる”から、Wアンコール“透明人間”後に巨大ヴィジョンが砂嵐ノイズを経て電源オフになった瞬間まで……今年2月29日、7年半の活動に終止符…
昨年12月のロンドン・O2アリーナ公演の模様を収めた映像作品で、ブルーレイとDVDがリリース。内容としては今年1月の来日ツアー時とほぼ同じセットリストだが、巨大なステージ・セットの中で肩肘張らずに楽々と…
意義を持つトリビュート盤の誕生だ。80年代後半から、日本のロックシーンのオルタナティヴ道を切り開いてきたヤマジカズヒデ率いるdipのトリビュート盤。dipというバンドが如何に名曲を産み落としてきたか、そして…
この目力、そして何より「神の声域を持つ」パワフルなヴォーカルで世界を惹きつけるアダム・ランバートが、さらなる飛躍を約束する強力な2作目をリリース。10年のデビュー作ではレディー・ガガやマシュー・ベラミ…
それぞれオール女、オール男のメンバーで構成されたふたつのバンドを引っ提げて、セットリストがまったく決まっていないライヴを毎晩繰り広げているジャック・ホワイト。ソロ作『ブランダーバス』が激しく良かった…
「YOUNG」で「BLUE」なシスジェ。この確信的なまでの自覚はどうだろうか。瑞々しく力強い、そしてキラキラと輝き続ける作品やライヴからは意外に思えるほど、彼らは計算高く、大人なバンドだ。歴史の中でありとあ…
これは素晴らしい。文句なく最高傑作と言い切って差し支えない。2年ぶりの新作だが、5作目にしてこれほどまでに飛躍する(そういう成長の余地を残していた)なんて、誰が想像したろうか。基本的な音楽性にもちろん…
木下理樹と日向秀和は、日向のART-SCHOOL脱退以降、影と光、或いは繊細さと逞しさといった、両極のイメージを確立していった。しかし、根っこはずっと同じところにあったんだろう。それは、音楽を楽しみたいという…
久々のソロ名義作とはいえ、ロック・ポップを期待する向きにはかなりの変化球だろう。作品のベースになるのはエリザベス一世の執政にも関与したとされる16世紀の数学/天 文学者:ジョン・ディー博士(魔術研究で…
命を全力で燃やして生きる姿を真っ直ぐ突きつけるアルバム。様々なアプローチのサウンド、4人それぞれの歌詞から一貫して伝わってくるのは、人間の意思と行動が持っている絶大な力への確信だ。突然訪れる理不尽、…
まず断っておくが、この作品は『ペット・サウンズ』ではない。ブライアン・ウィルソンがバンドに復活し、彼が参加したアルバムとしては『スティル・クルージン』以来、23年ぶりとなる本作。とはいえ、あの作品にブ…
チェコ・ノー・リパブリックが化けた!思わずガッツポーズしたくなる、無敵感漂う2ndミニアルバムが完成。その名も『DINOSAUR』。昨年10月に1stアルバム『Maminka』をリリースしたばかりだが、成長っぷりが目覚し…
当初は#pepes_jpなるペルソナで煙に巻くようにしながら、でも数秒間の声を聴けば一発でバレバレ。グループ名までしっかり背負ったPES from RIP SLYMEである。大歓迎のソロ始動ではあるのだけれど、決して意外な展…
オリジナル・モノ音源とオリジナル・ステレオ音源の2枚組紙ジャケCD(しかもボーナス・トラック付き)という形で再発されるバーズの初期5枚のアルバム。要するにモノとステレオを簡単に聴き比べできるというこ…
近作ではメンバーがそれぞれに作詞、作曲を担当することで、音楽集団としてのクリエイティヴ能力の高さを示してきたSEKAI NO OWARI。最新シングル『眠り姫』は、メジャーデビュー以降では初めて、深瀬慧(Vo・G)…
昨年の『シーズンズ・オブ・マイ・ソウル』の手垢に汚れていない感触がとても良かったルーマー。それなりに苦労してのデビューとなるとどうしても初々しさや純度は低くなるものだが彼女の場合は、それが無かった。…
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