MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ

MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ - All photo by Nobuyuki Kobayashi / Daisuke Sakai (FYD Inc.)All photo by Nobuyuki Kobayashi / Daisuke Sakai (FYD Inc.)

●セットリスト
1 Emotions
2 Get Off of My Way
3 Hey Now
4 database
5 Dead End in Tokyo
6 HASTA LA VISTA
7 Dog Days
8 Tales of Purefly
9 evils fall
10 distance
11 Mr. Bad Mouth
12 フォーカスライト
13 STELLA
14 My Hero
15 Take What U Want
16 FLY AGAIN
17 Find You
(アンコール)
EN1 Seven Deadly Sins
EN2 Raise your flag


MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
MAN WITH A MISSIONにとって2017年内2本目の国内ツアーであり、その間には「Dead End in Tokyo Tour」のヨーロッパ編や、ジミー・イート・ワールドストーン・サワーといった怪物たちと帯同する北米ツアーも敢行。11月1日リリースのニューシングル『My Hero/Find You』を携えた今回の「Dog Days Tour」では、愛媛・群馬・石川・青森・埼玉・沖縄と、追加公演含め6ヶ所7公演で対バンが繰り広げられるというスケジュールだ。そのセミファイナルとなる、さいたまスーパーアリーナ2日目の模様をレポートしたい。
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ

先行してステージに立つのは、英ベッドフォード出身の気鋭バンド、ドン・ブロコ(Don Broco)。ヘヴィにして高い機動力を誇るロックグルーヴが、さっそくアリーナ内を波打たせていた。豊かな顎髭と短パン姿で鮮やかな空間系ギターワークを繰り広げ、或いはポストハードコアな眩い爆音をぶっ放すギタリスト=サイモンの存在感が強烈である。一方、派手なデザインのジャケットを纏って煽り立てていたフロントマンのロブは、2018年2月にリリースする通算3作目のアルバム『Technology』で日本デビューを果たす予定であることを嬉しそうに語る。新作のタイトルチューン“Technology”も、ソリッドな響きで実にかっこよかった。
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
さあ、いよいよMAN WITH A MISSIONがオンステージ。ドラマティックなイントロから“Emotions”が切り出される。サイズや形状の異なるスクリーンが幾つも仕掛けられた映像演出も凄いが、何より驚くべきなのは、MWAMのバックで大所帯のストリングスセクションがパフォーマンスに加わっていることだろう。ゴリゴリのロックサウンドと、壮麗なストリングスサウンドが手を取り合う。圧倒的な迫力だ。“Get Off of My Way”で満場のオーディエンスを弾けさせると、ジャン・ケン・ジョニー(G・Vo・Raps)は「初っ端からね、一風変わった感じでやらせて頂きましたけれども。いつもとは違う、いつも以上のMAN WITH A MISSIONをお見せしたいと思います(日本語に翻訳済み。以下同)」と告げるのだった。
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
厳選セットリストの中、トーキョー・タナカ(Vo)が雄々しく艶のある歌声を放ちつつコール&レスポンスを巻き起こし、“Dead End in Tokyo”でもストリングスがエキゾチックな哀愁の旋律を奏でるといったふうに、まるで往年のエアロスミスメタリカのような、ゴージャスなアレンジのロックが次々に溢れ出す。プロのストリングスセクションと渡り合うだけのロックを鳴らすのは、生半可なことではないだろう。“HASTA LA VISTA”でアリーナの中央まで突入しベースを弾き倒すカミカゼ・ボーイ(B・Cho)だが、終演後にMWAMの公式ツイッターで明かされたところによれば、今回のコラボレーションを発案したのはカミカゼらしい。タフなツアーで鍛え上げられた自分たちのサウンドに、絶対の自信を持っているのだろう。
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今回のミッション映像は、飼育好男とジャン・ケンがロサンゼルスのとある邸宅を訪問する内容だったのだけれど、留守中の豪邸に侵入して冷蔵庫を漁ったり、ベッドに寝転がったりと好き勝手にやっているうちに姿を見せたその家主は……なんと大女優・桃井かおりだ。ジャン・ケンがお詫びのついでに往年の彼女のCMのモノマネを披露(後に、オーディエンスから「もう1回!」コールが上がってジャン・ケンがステージ上で再びモノマネをしたのだが、タナカからやめろとばかりにソフトな回し蹴りが入っていた)。なんと桃井は、「ガウガウ」とライブ後半戦にむけての煽りも見せてくれた。演奏もゲストも、すこぶるゴージャスなのである。
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
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つまり、世界中のライブハウスを巡るガチのロード生活を送りながら、一方ではいつでも特大スケールの華やかなスペクタクルを繰り広げることも出来るという、MWAMの表現レンジの広さが証明されていたのである。華やかなアレンジが施されても、演奏は決して大味なものになることなく、“Mr. Bad Mouth”ではタイトかつ不穏なロックアンサンブルを轟かせる。DJサンタモニカ(Djs・Sampling)はボーカルサンプルをカットしてオーディエンスと楽しい掛け合いを繰り広げ、またスペア・リブ(Dr)と2匹で熱いセッションを披露しては、がっつりとオーディエンスを沸かせてみせた。
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また、ジャン・ケンとサポートのE.D.Vedderが、バイオリンとチェロ奏者一人ずつを迎えて、アコースティックな“STELLA”を披露する一幕も素晴らしかった。素朴な美しさと雄大な音の膨らみが同居する、一切の誤魔化しが効かないパフォーマンス。個人的にも好きな1曲であるだけに、この自信に裏付けられたスペシャルな演奏は感慨深い。そして、ストリングスに加え3名のホーンセクションも熱いサウンドを放つニューシングル曲“My Hero”は、アニメ『いぬやしき』の映像との相乗効果で高揚感を育み、“FLY AGAIN”でサンちゃんは2本の稼働するロボットアームを背負ったダンスを見せていた。
MAN WITH A MISSION/さいたまスーパーアリーナ
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「人生の台本みたいなものがあるのだとしたら、それを分厚くしているのは、出会った人の数だと思います。我々を見つけてくれて、ありがとうございます」。ジャン・ケンは一期一会という言葉を引き合いに、スタッフやバンド仲間、そしてオーディエンスに感謝の思いを伝える。「我々はオオカミなので、欲張りなので、来世でも皆さんを見つけに行きます。願わくば、皆さんも我々を見つけてください」。そんなふうに本編最後に届けられた“Find You”は、5匹プラス1のロックシンフォニーが力強く押し寄せ、そしてアリーナ内では誰に言われるでもなく、自分はここにいるよとでもいうふうに、スマホのライトが次々に灯されるのだった。
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アンコールの2曲に至るまで、MWAMの飽くなき探究心があればこそ成立する、多くの人々に支えられ、多くの人々に届けられるべきビッグバンドサウンドのステージ。MWAMはここまで来た、ということが具体的に理解できるパフォーマンスであり、そこには確かなメッセージが宿されていた。MWAMというバンドの信頼感がさらにぐっと深まる、そんな一夜であった。(小池宏和)
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