デビューから2年、バンドとしての音楽性の広がりも聴き手との向き合い方も、一周回って新たなステージへ立ちつつあるMrs. GREEN APPLE。自身5枚目のシングルである本作は、あくまでもミセスらしく、しかしはっきりと新機軸が込められた作品となった。
「(“WanteD! WanteD!”について)歌詞の刺さるような言葉は自分たちにとっても久しぶりだったので、懐かしい部分もあったんです。同時にサウンド面のアプローチは海外で流行のサウンド感とかをどんどん取り入れられたので、懐かしさと新しさが融合した新鮮な気持ちで挑めました」(髙野清宗/B)
「(“On My MiND”について)誰を信じていいかわかんない瞬間ってやっぱりあると思うし、自分のやってきたことに自信を持てないこともあるじゃないですか。そういう、聴く人の心の中でもやもや葛藤している部分が、ちょっとでも軽くなったらなと思いました。『頑張って!』っていう曲よりは、ひと息つくような曲にしたかった」(大森元貴/Vo・G)
また、ミセスの「これから」、そしてすでにビジョンが固まりつつあるという今後の作品の方向性についても語っている。
「音楽の聴き方、楽しみ方とか届け方みたいなものの固定概念を崩せるような音楽作りができたらいいなと思います。新しい音を使うのはもちろん、この5人であることの必要性がもっと出るような作品にしたいです。だから、最初はわりと受け入れがたいような作品を作ってみたいんですよね。『なんだこれ?』って思わせたいです」(大森)
誰もを楽しませる“ミセスらしさ”の核となるポップさは大事にしながらも、その確立されたバンドイメージに留まることなく挑戦を続けるMrs. GREEN APPLE。そんな彼らの止まらない進化と成長の理由を感じられる必読のインタビューとなっている。