【JAPAN最新号】ジェニーハイは何への挑戦なのか? 川谷絵音、その真意を語る

【JAPAN最新号】ジェニーハイは何への挑戦なのか? 川谷絵音、その真意を語る

音楽家としてのプライド、ナメられたくないっていう精神力は時に邪魔じゃないですか、すごく。
ジェニーハイはそれがいい意味で薄れるから、いろいろ挑戦できる

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にジェニーハイが登場!

ジェニーハイは何への挑戦なのか?
川谷絵音、その真意を語る

インタビュー=小栁大輔 撮影=CHITO


ジェニーハイにとって2枚目となるアルバム『ジェニースター』は傑作である。音楽作品として傑作である。濃ゆいメンツいじりをそのままライムにしてみせる自己紹介ソングも冴えているが、そんな濃厚なメンツをペルソナにして衒いなく書き上げられた川谷節の充実っぷりはちょっと感動的なくらいにすごい。「自分で作って自分で歌う」という前提を差っ引いて、「ひたすら面白く、そして真剣に素晴らしい曲を作り、アレンジする」という作家モードに全振りした川谷は、四方八方あらゆるアイデアを形にしながら、最終的には名曲に仕上げてみせるという、半ば強引で貪欲なあの手腕を手加減なく振るっている。何をやっても結局素晴らしいポップソングにしてしまう、というのは川谷の音楽家としての性癖みたいなものだとは思うが、それ以前に、やはり川谷はいい音楽を作るのが好きだし、それしかやりたくないのだなと思う。この全12曲が見事に共通して持っているどうしようもない切なさとやるせなさに、僕は川谷絵音という人への揺るぎない信頼を感じる。「温泉行って卓球がしたいよー、枕投げしたいよー」と歌う“卓球モンキー”なる曲で僕たちを泣かせることができるのはきっとこの人だけだろう。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年10月号より抜粋)



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