現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にONE OK ROCKのライブレポートを掲載!
2021年7月、ロック最強の熱源は河口湖にあった
ONE OK ROCK 2021 “Day to Night Acoustic Sessions” at STELLAR THEATER 最終日・昼公演完全レポート!
文=徳山弘基 撮影=Kazushi Hamano、Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)
今年4月の『Renegades』のインタビューで、今後のリアルライブの予定は?というこちらの単刀直入な質問に対して「やりたいですね。でもなかなかできないから、そこはちゃんと空気を読んでやろうかなとは思ってますけど。今年は絶対どっかでやりたいなと。日本でもやりたいなと思ってます」と答えていたTaka。その時、真っ先に思い浮かんだのは、アリーナで、あるいはスタジアムで、もしくは渚園の時のような野外で、とことんラウドに自分たちのロックを叩き付けるONE OK ROCKの雄姿であった。なんと言っても、ほぼ1年半オーディエンスを前にしたライブができていない。これだけスパンが空いたのは結成以来、おそらく初だと思う。ライブパフォーマンスを研ぎ澄ませることで連戦連勝を積み重ねてきたバンドだからこそ、この状況は誰よりも歯がゆかっただろうし、彼の言葉を聞いて、そのフラストレーションを一気に爆発させる舞台を、僕は頭の中でつい想像していた。
そして5月末、ついに待望の有観客ライブが発表された。「ONE OK ROCK 2021 "Day to Night Acoustic Sessions" at STELLAR THEATER」。なんと全編アコースティック編成のワンマンライブが計4日間での開催となり(うち3日間は昼夜の2公演)、しかも会場となる河口湖ステラシアターは約3千キャパというONE OK ROCKのワンマンライブとしては破格のレベルでコンパクト。「空気を読んでやろうかな」というTakaの言葉通り、この感染状況の中、客がなるべく安全に、そして安心して楽しめるようにという配慮から、この形式が選択されたのは言うまでもない。もちろん前述したように、自分が想像していた形とは全く違ったフォーマットでの開催発表に当初は驚いてしまった。しかし一方で、「このワンマンライブ、単純にレアっていうだけではなくて、実はものすごい内容になるんじゃないか……」という半ば確信に近い予感もあった。本稿では、7月25日最終日・昼公演の完全レポートをお届けする。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年10月号より抜粋)
【JAPAN最新号】ONE OK ROCK、2021年7月、ロック最強の熱源は河口湖にあった――ステラシアターでのアコースティックライブ最終日・昼公演完全レポート!
2021.08.31 12:00