現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にSaucy Dogが登場!自分ができないと思ってやめてしまったことを、できないままで終わらせたくない(石原)
2021年、ついにSaucy Dogが飛躍する!
聴く者の胸を強く打つ最高傑作『レイジーサンデー』をメンバー全員が語った
インタビュー=杉浦美恵 撮影=藤原江理奈
Saucy Dogが現体制の3ピースとなって5年。2017年の『カントリーロード』から、毎年コンスタントにミニアルバムをリリースしてきた彼らだが、その度にバンドは成長を遂げ、エモーショナルでリアルな歌と、3ピースの音作りを追求したアンサンブルで多くのリスナーの心を掴んでいった。そして先日リリースされた、5作目となるミニアルバム『レイジーサンデー』は、ポップミュージックとしての完成度、そしてバンドの表現力という点において、これまでにない突出した成長を見せた。少し前、まだ制作途中の今作について軽く進捗を聞いた時にも、石原慎也(Vo・G)は自信たっぷりに「楽しみにしていてください!」と言ってくれた。その笑みの意味を作品を一聴してすぐに理解した。間違いない。『レイジーサンデー』は、胸を張ってSaucy Dogの最高傑作だと言える作品だ。石原慎也の書く、あくまでも実体験や自身の感情をベースにした生々しい歌詞が、今作ではより文学的に物語的に景色を描き出し、その言葉選びも冴えまくっている。これはサウシーが目指してきた音楽のひとつの到達点。今こそ彼らの大いなる飛躍が始まる。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年10月号より抜粋)