現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にOfficial髭男dismが登場!みんなが曲を作ったっていう、このバンドとしては大きな一歩を、何よりも誇らしく思う(藤原)
『Editorial』全曲解説インタビュー
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=北島明(SPUTNIK)
アルバム『Editorial』リリース後の、待望の全国ツアーに向けてのリハーサルの真っ最中に4人は時間を取ってこのインタビューに応えてくれた。
限られた時間の中でアルバム全14曲すべてについて訊くと1曲ずつの話が薄くなってしまうから、先月号の表紙巻頭インタビューやこれまでのシングルでのインタビューで訊けなかった曲に絞って今回は訊いた。そこに加えて過去の記事での発言も再掲載するという方法でこの全曲解説インタビューを構成しようと考えた。そうやってでも、ヒゲダンにとって大きな転換点となるこの重要なアルバムを聴く時のヒントやインスピレーションになる全曲解説インタビューテキストを、どうしても制作して残しておきたかった。熱心なファンにとっては以前にジャパンで読んだことがある発言も出てくると思いますが、そこはお許しください。
そう、このアルバムは数多くの人に聴かれるというだけでなく、長い時間をかけて何度も何度も聴かれることになるだろう。そして、そのたびに、違うものを受け取ったり、理解が裏返ったり、見えなかったものが見えてきたり、少しずつ変化していくだろう。このアルバムはそういうアルバムだ。僕らの毎日の日常のように、わかったつもりがわかってなかったり、同じようでいて変わっていたり、そういう物事の本質を丸め込まずにそのままありのまま表現したアルバムだ。そんなフィーリングを言葉として確かめたくなった時に、このテキストを何度でも読み返してもらえればと思います。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年10月号より抜粋)