【JAPAN最新号】僕たちは本当に、Vaundyとは誰かを知っているのか? 5つの切り口で迫る、天才が天才たる理由、そのすべて――決定版ロングインタビュー

血を使って絵を描く人とかいるじゃないですか。それだと思うんですよ。
音楽ってそもそもそういうものなんだと思う

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』9月号にVaundyが登場!

僕たちは本当に、Vaundyとは誰かを知っているのか?
5つの切り口で迫る、天才が天才たる理由、そのすべて――決定版ロングインタビュー

インタビュー=小川智宏 撮影=太田好治


“東京フラッシュ”で突如世の中に出現して以降、Vaundyに対する評価と期待値は上がり続けている。大きなタイアッププロジェクトが次々と舞い込み、最近だと映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌としてウタの歌唱キャストであるAdoが歌う“逆光”や菅田将暉が歌うニュース番組のテーマソング“惑う糸”など、話題の楽曲提供も続いている。ありきたりな言い方をするなら、Vaundyは今最も時代に求められているアーティストのひとりだ。

そうした状況を生み出しているものは何よりもまずその音楽のクオリティだが、ではなぜVaundyはこんなにも高いクオリティで的のど真ん中を射抜き続けることができるのか。
そしてなぜ僕たちはこんなにも彼の音楽に心惹かれるのか。ただ「ポップだから」とか「今っぽいから」という理由だけでは説明がつかない、Vaundyの持つ求心力とはなんなのか。
改めてそんな「Vaundyの正体」に迫ったのがこのインタビューである。

話を聞くにあたって、今回は5つの切り口を用意した。「歌」「ポップ」「時代性」「デザイン」、そして彼自身が描く「夢と未来」。相変わらず異常に頭の回転が速いVaundyは1を聞けば100くらいを答える勢いで語り倒してくれた。そのボリューム、およそ2万字。
だが、どの切り口から攻め込んでも、結局着地点はひとつだった。Vaundyの考える「ポップス」とは何か――その論点と文脈には、Vaundyが本当の意味で天才であるゆえんが詰まっている。じっくり読んでもらいたい。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年9月号より抜粋)



『ROCKIN’ON JAPAN』2022年9月号