今年、2014年のメジャーデビューから10周年を迎えたキュウソネコカミ。結成10周年の時はコロナ禍もあったしあんまり自分たちでそれを主張するモードでもなかった気がするが、今回はちょっと違う。祝福(してもらう)ムードまんまんなのである。なぜか。それは荒波に揉まれながら10年やってきて、自分たちの中に確かな自信と手応えが宿っていることに気づいたからだ。その極めつきが、ニューアルバム『出現!鼠浄土』のオープニングを飾る“ネコカミたい”という楽曲。10年前の“ビビった”をセルフオマージュしながら、10年前には微塵もなかった(はずの)ファンに向けられた熱い思いを叫ぶこの曲には、彼らの歩みが凝縮されている。ちなみにメジャーデビュー10周年に続いて来年は結成15周年イヤー。みんなでキュウソを祝いまくろう!「キュウソネコカミ」をやってるっていうより「バンド」やってるって感じ(ヨコタ)
インタビュー=小川智宏 撮影=是永日和
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より抜粋)
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