2025年、20周年のアニバーサリーを掲げ、休む間もなく動き続けていたSUPER BEAVER。まあ彼らが休む間もなく動き続けているのは毎年のことともいえるのだが、この1年はとくに濃密だった。これまでのビーバーにはなかったスケールと振り幅で繰り広げられたアクションの数々は、とても新鮮だった。バンド外の活動でいえば、渋谷龍太の映画出演とそれに伴う俳優としてのメディア露出も、ファンに驚きを与えたはずだ。うちは柳沢というウォルト・ディズニーがいるので、俺は頭を使って自分で動けるミッキーマウスになる必要があるって思っていて。それを体現してやろうって、強く思ってますね
だが、そうしたダイナミックな動きの中で、SUPER BEAVERの4人はとても肩の力が抜けて見えた。トピックだけ取り上げればすべてが特別な1年の中で、彼らは当たり前のようにいつも通り自分たちの音楽と存在を示し続けていた。いや、「いつも通り」以上かもしれない。リリースされる楽曲も、一つひとつのライブも、ますます確信をもって、SUPER BEAVERの姿勢や思想の核の部分を突き刺してくるようなものだったのだ。
では、なぜ彼らはそうなれたのか? 今回のインタビューで柳沢亮太はその理由を「年の功と経験」と答えている。そりゃそうなのだが、これは当然、歳を重ねて落ち着きましたというだけの単純な話ではない。どんなふうに月日を積み重ねてきたのか、その中で何を見つめ、何を守り、何を手に入れてきたのか、つまりはここまで歩んできた道のりのすべてが、今の雨が降ろうが槍が降ろうが揺るがない、絶対的なSUPER BEAVERというあり方に結実しているのである。
そんな確信とともに始まった2026年。20周年の総仕上げとなるアリーナツアーを経て、彼らはいよいよドームに挑む。そしてそこに向けての旗印となるのが、『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』の主題歌“燦然”と、フジテレビ系2026 アスリート応援ソング“生きがい”というふたつの新曲だ。この2曲には、とてもクリアで解像度の高い視点で、SUPER BEAVERが誰に何を届けたいのかが刻まれている。
そんなSUPER BEAVERの今をめぐって渋谷・柳沢のふたりと語り合った今年初のインタビュー。読み終える頃には、このバンドがもっと頼もしく、信じられる存在になっているはずだ。
インタビュー=小川智宏 撮影=SASU TEI
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』3月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。