このレトロリロンというバンドの本性は優秀なポップバンドというよりはむしろ、実直でリアルで熱情的なパンクバンドなのではないかと、ここに届けられた初のフルアルバム『コレクションアローン』を聴いて感じている。ボーカルもサウンドもとてつもなくエモーショナル。すべてのパートが自分自身の物語を歌いながら混ざり合っていくような覚醒感。アルバムの制作中、僕らはすごくかっこ悪かったです。「ダメな人間が4人集まっている」って状態だった。でも、ひとりも逃げなかった
「僕の歌」が「僕らの歌」になる瞬間、そのギリギリの境界線に花開く音楽。ひとつの孤独から生まれた呟きが、感情の解放のための咆哮になるのを今、僕らは聴く。
インタビュー=天野史彬 撮影=小杉歩
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より抜粋)
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