喪失感を歌い続ける男、川谷絵音(indigo la End)の頭の中とは?

喪失感を歌い続ける男、川谷絵音(indigo la End)の頭の中とは?

約一年前、はじめてインタヴューした時に「僕は多作なんです」と飄々と語っていたのが印象的だったが、
宣言どおり川谷絵音は本当に多作だった!

彼がギター・ヴォーカルをつとめる3ピースバンド=indigo la Endは、この一年間で2枚のミニアルバムと1枚のEPをリリース。
そして昨日6日には1stフルアルバム『夜に魔法をかけられて』をリリースした。

これまでの2枚のミニアルバムと合わせて三部作のような作品で、indigoの第一章の集大成といったところ。彼らは単にリリースが多いわけではなく、新譜を出す度に確かな成長を刻んでいるのだ。

たとえば、デビュー時から複雑なアンサンブルを得意としてきたバンドだが、今作はよりストレートな表現が増え、歌がしっかり立つようになってきた。
そしてファンタジーとリアルの間を行き来するような、物語性のある歌詞も彼らの持ち味。
最初のミニアルバムから川谷の書く歌詞にはそこはかとない喪失感が漂っていたが、今作で描かれる登場人物たちも、やはり喪失を前提にして生きているような感覚がある。前に、そんな状態を「絶望の一歩手前」と川谷が語ったこともあった。
しかしそれが陰欝にならず、しっかりとポップに鳴るところにindigo la Endのロックの面白さがあると思う。

なぜ川谷は執拗に喪失を歌うのか? そしてindigoの音楽が徐々にストレートな表現を獲得しているのはなぜなのか?
先日川谷にじっくりきいてきました。
インタヴューは現在発売中のJAPAN3月号に掲載しています!


ちなみに川谷はindigoの他にも、ゲスの極み乙女(なんつー名前!)というバンドもやっていて、こちらも3月6日にシングルリリースを控えている。うーん、ほんとに多作。(福島)
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