スフィアン・スティーヴンスが音楽を担当。17歳の青年の一夏の恋を描いた話題作が美しすぎて泣けた。[トロント映画祭3]

  • スフィアン・スティーヴンスが音楽を担当。17歳の青年の一夏の恋を描いた話題作が美しすぎて泣けた。[トロント映画祭3] - TIFF

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  • スフィアン・スティーヴンスが音楽を担当。17歳の青年の一夏の恋を描いた話題作が美しすぎて泣けた。[トロント映画祭3] - Kevin Winter Getty Images/TIFF

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  • スフィアン・スティーヴンスが音楽を担当。17歳の青年の一夏の恋を描いた話題作が美しすぎて泣けた。[トロント映画祭3] - Kevin Winter Getty Images/TIFF

今年のサンダンス映画祭で公開されて以来超話題になってきた『Call Me By Your Name』が、トロント映画祭でも上映された。音楽を担当したのが、スフィアン・スティーヴンスで、予告編でも曲が使われているので、まず見てみて。こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=Z9AYPxH5NTM

スフィアンの音楽は、とりわけ主人公のエリオが言葉にできない感情を抱いている時、それを代弁するように流れるので、映画の中では非常に大事な役割を担っていて、だからこそ泣けてしまう。

この作品は1980年代ののイタリアの避暑地を舞台に、17歳の青年エリオと、学者である彼の父を尋ねてやって来たアメリカの24歳の男性オリヴァーとの一夏の恋を描いた物語だ。エリオはこれまでほぼ無名のティモシー・シャラメが演じていて、スクリーン上の彼がまずあまりに美しい。オリヴァーを演じるのはアーミー・ハマーなのだが、いかにも80年代なショートパンツ姿がまぶしい彼がやって来たことで、エリオは、自分が男性を好きなのだと気付く。そういう意味では、ゲイの物語とも言えるのだが、この作品は、そういう括りはすでに通り超えた、普遍的な初恋物語で、あのピュアな感じや、ときめき、切なさ、そして儚さが炸裂していて、思い出しただけでも涙が出てくる。

ただアーミー・ハマーは、「この役は当初断ろうと思った」と語っていた。というのも、「脚本にはかなり際どいヌードのシーンがあったので、自分達の娘が学校に行った時に、自分のおちんちんの画像を友達に見せられてからかわれるのではないかと心配した」というのだ。また「俳優としてここまで親密な人間関係を探求したことがなかったので、それも怖かった」と。しかし、監督のルカ・グァダニーノと直接話して、むしろ「自分が怖いと思うからこそ、やるべきだと思った」と。

ティモテ・シャメラは、「監督は、ルカ・グァダニーノで、共演は、アーミー・ハマーで、しかも、脚本はジェームス・アイヴォリーで、音楽はスフィアン・スティーヴンスが担当しているなんていう素晴らしい作品に恵まれることは、僕の年齢ではありえない。キャラクターはすごく複雑に描かれているし、物語は今にも通じるもで、しかもすごく重要なメッセージがある。世界中の人が共感できると思ったし、この映画を観て自分について何か気付いてくれることがあるかもしれないと思った。だから、絶対にやりたいと思ったんだ」と語っていた。

さらに映画の最後のシーンがとにかく泣けるのだが、ティモテは、そのシーンを演じる時に映画の中で使われているスフィアンの曲をイヤフォンで聴きながら演じたということ。スフィアンの音楽が彼の演技にすごく役立ったそうだ。

ティモテは、無名だったので映画を観終わった後、調べてみたら、NY出身で、アート系高校としては超名門のラガーディア高校卒だった。過去にはクリストファー・ノーランの『インターステラー』にも出ていたようで、この作品で大ブレイクということになると思うが、現在撮影中なのは、ウディ・アレンの新作で、主演しているようだ。また、ゴシップネタとしては、マドンナの娘のローデスちゃんと付き合っていたみたい。

アメリカでの公開は11月24日。日本でも公開されると思うので続報を待て。
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