カーディ・B「私達のために仕事を犠牲にしている人を支援しないわけにいかない 」とスーパーボウルハーフタイムショーを断ったと語る。

カーディ・B「私達のために仕事を犠牲にしている人を支援しないわけにいかない 」とスーパーボウルハーフタイムショーを断ったと語る。

本来だったら、アーティストにとってキャリアのハイライトとなるスーパーボウルのハーフタイムショーだが、今年は史上最大の論争となってしまった。

警官の黒人差別による不当な暴力に抗議して、国歌斉唱で跪いたコリン・キャパニックが試合に出演できないでいるため、彼を支援したアーティスト、JAY-Zにリアーナなどが出演をキャンセルしているからだ。

結局マルーン5が出演することになったが、彼らと共演しているカーディ・Bにも出演のオファーがあったと伝えられていた。それについて、カーディが初めて発言。キャパニックを支援するために断ったと、APのインタビューに答えて語っている。
https://www.apnews.com/8b5d8a59de03402c948b1b0341cb8615

「スーパーボウルという最高の機会を断るのはすごく難しかった」「だけど、彼(キャパニック)は、マイノリティのために立ち上がってくれたのだから、彼を支援する義務があると思った」と。

「私の夫(オフセット)は、スーパーボウルが大好きだし、彼の子供達もフットボールをやっている。だから彼もスーパーボウルにすごく行きたかった。彼にとってもこれはすごく難しい決断だった.......だけど、彼はスーパーボウルには行けなかった。彼は何かのために立ち上がる必要があったから」

オフセットの所属するミーゴスは、スーパーボウルが行われるアトランタを拠点とする。

「だけど、それを犠牲にしなくちゃいけない。私は(ハーフタイムショーに)出演しないことで、巨額のギャラを犠牲にすることになる。だけど、私達のために自分の仕事を犠牲にしている人がいる。私達は彼を支援しないわけにはいかなかった」

カーディは、去年キャパニックが試合に出場できるようになるまで、ハーフタイムショーには出演しないと発言していた。

ただ、彼女はスーパーボウルの間に放送されるペプシCMには出演するし、開催前に行われるスポンサー主催のライブにも出演した。だから、それを批判するアーティストもいる。それに対しては、NFLを直接支援せずに、パフォーマンスする権利はあると主張している。

カーディは、キャパニックを支援する事で、世界がより良く変わることを願いながらも、それがすぐに訪れるとは思えないとも語っている。

なぜなら「私達の大統領があまりに傲慢なせいで、人種差別が再び生まれてしまったから。人種差別主義者達が、すごく力を得たと思ってしまった。その人達は、オバマが大統領の時、早く8年間が終わりますようにと祈っていた人達。すごく嫉妬していたんだと思う。その人達が、人種差別を元に下して決断がどのように国に影響を及ぼすのか分かるようになった時に、国は変わっていくのだと思う。だけど、今のところは、自分達のそういう決断が、国に影響を与えていることを認めたくないわけ」

カーディは正しい。

彼女は、政府を閉鎖している最中に、大統領が連邦政府職員に無給で仕事に戻るように言ったことに対しても大反発のインスタ映像をポストした。大ニュースとなったばかりか、多くの共感を得た。

カーディは、グラミー賞にアルバム賞も含む5部門でノミネートされている。

"Money" のMV。
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