今年のグラミー賞は女性アーティストが圧勝か? メディア予想とオンライン賭けサイトのオッズを集めました

今年のグラミー賞は女性アーティストが圧勝か? メディア予想とオンライン賭けサイトのオッズを集めました - pic by Courtesy of the Recording Academy® / Getty Images © 2020pic by Courtesy of the Recording Academy® / Getty Images © 2020

日本時間で3月15日に発表されるグラミー賞。各メディアが予想を発表しているのでそれをまとめたいと思う。参考にしたのは、USA Today, Billboard, ET, Streogum, UPROXX, LA Timesだ。どのメディアも予想が割とバラけているが、唯一言えるのは、予想だけ見ると以下の主要4部門は全部女性アーティストが取るということ。

その背景には、女性アーティストをバカにしたRecording Academyの元会長とTVプロデューサーもいなくなり、グラミー賞が今年から新体制となったというのも影響しているかもしれない。が、しかし、それだけではないと思う。前大統領の時代から、女性の権利が度々脅かされ、女性アーティストの方が反発する材料があったというのが、ここにきて実を結んでいるのだと思う。例えば、去年の大統領選挙の時も、声を大にして投票を呼びかけていたのは、テイラー・スウィフトだったり、ビリー・アイリッシュだったりしたから。


以下メディア予想と、参考までに賭けサイトのオッズもまとめた。

1)アルバム賞
『Chilombo』 – ジェネイ・アイコ
『Black Pumas (Deluxe Edition)』 – ブラック・ピューマズ
『Everyday Life』 – コールドプレイ
『Djesse Vol. 3』 – ジェイコブ・コリアー
『Women in Music Pt. III』 – ハイム
『Future Nostalgia』 – デュア・リパ
『Hollywood’s Bleeding』 – ポスト・マローン
『folklore』 – テイラー・スウィフト

メディア予想
1位 テイラー・スウィフト『folkore』
2位 デュア・リパ『Future Nostalgia』

賭けサイト
https://www.goldderby.com/odds/combined-odds/grammy-awards-2021-predictions/
1位 テイラー・スウィフト『folklore』
2位 デュア・リパ『Future Nostalgia』
3位 ハイム『Women in Music Pt. III』

2)レコード賞(シングル曲の演奏者および制作チームに授与される)
“Black Parade” – ビヨンセ
“Colors” – ブラック・ピューマズ
“Rockstar” – ダベイビー featuring ロディ・リッチ
“Say So” – ドージャ・キャット
“everything i wanted” – ビリー・アイリッシュ
“Don’t Start Now” – デュア・リパ
“Circles” – ポスト・マローン
“Savage” – ミーガン・ジー・スタリオン featuring ビヨンセ

メディア予想
1位 デュア・リパ “Don’t Start Now”


2位 ビヨンセ “Black Parade”


3位 ミーガン・ジー・スタリオン featuring ビヨンセ “Savage”


賭けサイト
1位 デュア・リパ “Don’t Start Now”
2位 ミーガン・ジー・スタリオン featuring ビヨンセ “Savage”
3位 ビリー・アイリッシュ “everything i wanted”

3)楽曲賞(シングル曲の作詞者、作曲者に授与される。上のレコード賞との違いは、レコード賞はその曲をパフォーマンスしたアーティストにも授与されるところ)
“Black Parade” – ビヨンセ
“The Box” – ロディ・リッチ
“Cardigan” – テイラー・スウィフト
“Circles” – ポスト・マローン
“Don’t Start Now” – デュア・リパ
“everything i wanted” – ビリー・アイリッシュ
“I Can’t Breathe” – H.E.R.
“If the World Was Ending” – JPサックス featuring ジュリア・マイケルズ

メディア予想
1位 テイラー・スウィフト “Cardigan”


2位 ビヨンセ “Black Parade”
2位 デュア・リパ “Don’t Start Now”

賭けサイト
1位 テイラー・スウィフト“Cardigan”
2位 デュア・リパ“Don’t Start Now”
3位 ビヨンセ “Black Parade”

4)新人賞
イングリッド・アンドレス
フィービー・ブリジャーズ
チカ
ノア・サイラス
D・スモーク
ドージャ・キャット
ケイトラナダ
ミーガン・ジー・スタリオン

メディア予想
1位 ミーガン・ジー・スタリオン
2位 フィービー・ブリジャーズ

賭けサイト
1位 ミーガン・ジー・スタリオン
2位 フィービー・ブリジャーズ


3位 ドージャ・キャット


●テイラー・スウィフト VS デュア・リパ
今年のひとつの特徴は、テイラー・スウィフトとデュア・リパが重なってノミネートされている部門が多いこと。2人とも6部門でノミネートされていて、そのうち5部門で重なっている。重なっている部門で、デュア・リパがテイラーに勝つのは、賭けサイトの予想を見ると、ポップ・ソロ部門だけ。結果、テイラー・スウィフトが6部門ノミネート中、アルバム、楽曲、ポップ・デュオ・グループ、ポップ・ボーカルの4部門で受賞し、最多受賞になるのかもしれない。

●ビヨンセの立場は?
問題なのは、ビヨンセだ。彼女は、今年も9部門で最多ノミネートされている。これまで合計すると79回と女性アーティストとして史上最高数のノミネートをされている。しかしながら、上の主要4部門で獲得したのはたった1回だけだ。2009年に“Single Ladies”で楽曲賞を取ったのみ。

2014年もビヨンセは最多ノミネーションされた。アルバムは、『Beyoncé』で、シングルは、“Drunk in Love”だった。しかし、その年、アルバム賞は、ベックの『Morning Phase』が取り、レコード賞と楽曲賞はサム・スミスの“Stay With Me"だった。

ベックへの授賞が発表されて、カニエ・ウェストが思わず壇上に上がったのも理解できる。

https://www.youtube.com/watch?v=V4jEpVCGqSM


また、2016年もビヨンセは『Lemonade』で最多ノミネーションされた。しかしアデルが『25』と“Hello”でアルバム賞、レコード賞、楽曲賞を受賞。受賞した時に、アデルも戸惑って、ビヨンセがいかに素晴らしいのかを壇上で話したのは記憶に新しい。

https://www.youtube.com/watch?v=ctuggqUSITM

今年もビヨンセは最多ノミネーションだが、このままでいくと、テイラー・スウィフト、またはデュア・リパが主要部門を取ることになる。つまり、ビヨンセは毎回最多ノミネートされるアーティストでありながら、最も主要部門を取らないアーティストなのだ。酷すぎる。現在、人種差別でも叩かれているグラミー賞なので、それが何らかの形で予想を覆す結果に結び付くのかひとつ注目だ。

ちなみに、主要4部門だけで見ると

アデル:7回受賞
ビリー・アイリッシュ:4回受賞
テイラー・スウィフト:2回受賞
ビヨンセ:1回受賞

●ハリー・スタイルズ、BTS
受賞の方は、女性アーティストが多くなりそうだが、パフォーマンスは男性アーティストも盛り上げてくれることになりそう。最新のVareityのレポートによると、幕開けはハリー・スタイルズのパフォーマンスだ。ハリー・スタイルズは3部門でノミネートされている。



さらにこのVarietyの記事によると、BTSのパフォーマンスもファンの期待を絶対に裏切らないものになると。TVの放送をするCBSの役員によると「BTSがパフォーマンスする時は、LAのダウンタウンで何か起きる。みんながBTSにやって欲しいと思うことをやることになると思う。BTS自身が楽しむし、家で観ている視聴者を盛り上げて、リビングルームで踊らせてくれると思う」と。

BTSと言えば、前回番組のプロデューサーが、パフォーマンスするアーティストの中で1組だけ入国審査にかかわる規定によりまだ入国できるのか分からないアーティストがいると言っていたけど

パフォーマンスするアーティストを見たら、入国しなくちゃいけないのはBTSだけだったから、彼らは来られないのではと思っていた。この最新の発言によると来られるってことなのか? いや、バーチャルで出演の可能性もあるので、まだ期待しすぎないで、その日を待ちたいと思う。


日本の放送はこちら



『ロッキング・オン』最新号のご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。


今年のグラミー賞は女性アーティストが圧勝か? メディア予想とオンライン賭けサイトのオッズを集めました - 『rockin'on』2021年4月号『rockin'on』2021年4月号
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする