ウクレレによるソロアルバムを発売したばかりのエディ・ヴェダーが現在全米ツアー中。NYのビーコン・シアターでは２日間のライブを行うのですが、昨日、６月21日に行われたライブに行って来ました。


ウクレレのみでじっくり聴かせるライブになるとかと思ったら、とんでもない。


アコギも、エレキも飛び出し、前座のグレン・ハンサードが参加する場面があったばかりか、ニール・フィンが、ピアノとギターで参加して思い切りゴージャスな演奏を聴かせた場面もあり、ソロの曲からパール・ジャムの曲に至るまでこれでもかの山場だらけでした。


結局アンコールが２回もある、計２時間10分のライブ。詳しくは次号のコレポンにて書かせていただきますが、そのいくつものハイライトのうちのひとつクラレンス・クレモンズについて語った場面が泣けたので、ご紹介。


エディが生まれて初めて観たライブの話を始めて、それがブルース・スプリングスティーンであることはファンはもう知っているので、その時点で、すでに「ブルーーーーーーーーーース」声が会場からわいたのですが、


「1978年頃に僕が生まれて初めてシカゴで見たライブがブルース・スプリングスティーンだったんだ。それで、それがあまりに素晴らしくて、しかもそれがどれだけ素晴らしいものだったのかを、生まれて２つめのバンドを見た時にさらに痛感したんだよね（笑）。すべてのライブがブルースほどすごいんじゃないだという厳しい現実をその時に見せつけられたからね。２つめに見たバンドが何だったか覚えているけど、あえて名前は出さないけどね（笑）」と。


「それでブルースが素晴らしかったのは、当然なんだけど、その時に、彼の横で、これまでに見たこともないような巨大な男が、これまでに見たこともない真っ白なスーツを着ていて、それがまるで輝いているようだったのが、今でも忘れられないんだよね。彼は一見ブルースのボディ・ガードが出て来たっちゃんじゃないかという風貌なのに、最高のサックスを吹くものだからぶっ飛んでしまったんだよね。それで、ブルースが彼の出番のないような曲を弾いている時でも、彼はただそこにいて、それだけでステージに輝きを与えていたんだ。そして、彼は今、僕らにそうやって輝きを与え続ける存在になったんだと思うんだ」と。じーん。


そして、そこで彼がしんみりとしたバラードを弾くのかと思いきや、演奏したのはニール・ヤングが参加して作られた95年の『Merkin Ball』から、”Long Road"だったのです。しかも、思い切りエレキをガツーンとかき鳴らしたものだから、エディ・ヴェダー、かっこよすぎ（涙）。


という良い場面がこの日いくつもありました。


今日は２日目です。


以下セットリスト。
Sleeping By Myself
Without You
Goodbye
Can't Keep (Pearl Jam)
Light Today
You're True
Long Road (Pearl Jam)
Sometimes (Pearl Jam)
Better Man (Pearl Jam)
I Am Mine (Pearl Jam)
Millworker (James Taylor cover)
No Ceiling
Far Behind
Long Nights (with Glen Hansard)
Rise
Just Breathe (Pearl Jam with strings)
The End (Pearl Jam with strings)
Unthought Known (Pearl Jam)
Arc (Pearl Jam)


Encore
Wishlist (Pearl Jam)
Sleepless Nights (Everly Brothers cover with Glen Hansard)
Society ( Jerry Hannan cover with Glen Hansard)
Throw Your Arms Around Me ( Hunters & Collectors cover with Neil Finn)
I Got You (Split Enz cover with Neil Finn)
Lukin (Pearl Jam)
Porch (Pearl Jam)


Encore 2
Hard Sun (Indio cover with Glen Hansard & Neil Finn)
Dream a Little Dream