ジェイ・Z、故郷に錦な感涙8日間完売こけら落としライブ最終日がライブストリーム。必見

ジェイ・Z、故郷に錦な感涙8日間完売こけら落としライブ最終日がライブストリーム。必見

このウェブサイトにジェイ・Zファンの方がどれぐらいいるか分からないですが、……その方々に向けて大事なお知らせです。

ジェイ・Zが、現在ブルックリンで行っている、なんと8日間即完したアリーナライブの最終日がライブストリームされると発表されました。日本時間で言うと10月7日(日)の午前10:30開始。2時間くらいは行われるはずです。必見。
http://lifeandtimes.com/jay-z-barclays-center-live-stream-10-6-2012

この会場バークレイズ・センターは、ジェイ・Zがオーナーのひとりとなり、ニュージャージーからブルックリンに連れて来た、バスケットボールチーム、ブルックリン・ネッツの本拠地となるアリーナで、その歴史的なこけら落としライブをジェイ・Zが行っているというわけです。なのでアメリカ的には超ビック・ニュース。

実は私も昨日行って来たのですが、冒頭でジェイ・Zがこう言っていました。

「この場所は、昔ブルックリン・ドジャーズのスタジアムがあった所で、ジャッキー・ロビンソンが、アフリカン・アメリカンとして初めてメジャー・リーグ選手としてプレイした場所だ。そこに今日俺が立っているというのは偶然とは思えない。俺は、このブルックリンで生まれ、シングルマザーに育てられたが、今は、このアリーナのオーナーのひとりなり、この会場を8日間完売したんだ。ジャッキー・ロビンソンからここまで、俺たちは随分と長い道のりを、前進してきたと言える。しかし、この先もまだまだ進むべき道は長い。だから頑張るんだ」と。

それだけでいきなり泣きそうになってしまいました。

さらに、8日間もほぼ連続でやっていて、昨日はそのほぼ真ん中だったので42歳のジェイ・Z、とても疲れているのではと思ったんですが、むしろ燃え上がっているような状況でした。というのも、その前のコンサートで、さっそくメディアに「始まったばかりの頃は良かったが、さすがに中程になってきたので疲れが見えて、無理しているのが分かる」と書かれていたのです。恐らくそれに思いきり反発して、「こういう俺たちの努力を、メジャーなメディアは簡単に破壊しようとする。しかし、俺は負けない」とも言っていました。

このライブは、彼の人生のみではなくて、黒人の歴史や、さらにブルックリンという場所に生きて来た社会的に弱い立場にいた人達の歴史や勝利の瞬間を祝福し、また、いまだ苦しい思いをしている人達への励ましでもあったように思います。冒頭には、亡くなったノトーリアスB.I.Gへの追悼があり、さらに、ビースティ・ボーイズの”No Sleep Till Brooklyn”も流れました。

さらにライブの終わりには、「俺は神様というのは、才能を決められた人間にだけあげているとは思っていない。才能はすべての人に同様に与えられているんだ。だから自分に与えられた才能は何なのかを見付けて、それを努力して磨くのが大事なんだ」とも語っていました。

と抜き出して書くとちょっと説教臭く聞こえるかもですが、そんなこと全然なくて、全体的には、ヒット曲の応酬。レーザー光線も大量に使われたこのライブは、約2時間あっと言う前に終わる凄まじいエンターテイメントなので、それだけでも十分楽しめる内容でした。しかし、その中でひとりの人間の生き様を考えずにはいられない、感動的で思いきりカッコいいライブでもあったのです。ジェイ・Zは、普段はハイプマンを連れていたり、または、この間見たばかりのフェス”Made in America”でもカニエ・ウェストなど超豪華なゲストを登場させることが多いですが、この8日間は、なんと最初から最後までたったひとりでラップし続けるのです。その姿もまたカッコいいのです。

1日2万人くらいが入る会場なのですが、8日間即完売。ダフ屋ではもうあり得ない値段でチケットが取引されているので、最終日のライブストリームはファンへの大サービスということだと思います。

ちなみに、アリーナに入る時に金属探知機を通らなくてはいけなかったのは、さすがブルックリンで、まだオープンして10日以内とは思えない従業員の働きぶりと笑顔!にはプライドを感じました。

基本的なセットリストは以下のような感じです。
1. Where I'm From
2. Brooklyn Go Hard
3. Kick in the Door(Biggie Tribute)
4. Juicy (Biggie Tribute)
5. 99 Problems
6. Run This Town
7. Empire State of Mind
8. On to the Next One
9. Dirt Off Your Shoulder
10. Give It To Me
11. Big Pimpin'
12. Murda Murda
13. Dead Presidents
14. Can I Live
15. P.S.A
16. Jigga My Nigga
17. Jigga What, Jigga Who
18. I.Z.Z.O
19. Hard Knock Life
20. Heart Of The City

encore
21. What More Can I Say
22. Do It Again
23. Clique
24. 3Kings
25. Money Ain't a Thing
26. Money, Cash, Hoes
27. Young Forever
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする