11月11日最新作『アート・ポップ』の発売を記念して、前日の10日に大パーティ”ArtRave”を開催したレディー・ガガ。
昨日お伝えした通り、世界初の"空飛ぶドレス”をまず公開。
http://ro69.jp/blog/nakamura/91992

それに続いて、アルバムのコンセプト同様、アート・ギャラリーとポップ・コンサートが合体した大パーティを行いました。会場となったのは、ブルックリンの川沿いにある元米軍所有地で現在は映画の撮影などで使われるNavy Yard。招待状が送られてきたラッキーなファンとプレスだけが見られる超貴重なイベントとなりました。

実は、ライブ映像はストリーミングされたのですが見逃した方、今なら再放送中です。いつまで再放送しているのか分からないので、お早めに！
http://www.vevo.com/lady-gaga-artRave

会場へは、マンハッタンからフェリーで行ったので、それだけでもかなり盛り上がったのですが、ライブ会場には、まず『アート・ポップ』のジャケットに使われたジェフ・クーズによる彫刻が設置。なんと高さ2.5メートルくらいでびっくりしました！それを中心にジェフ・クーンズの作品が４つ置かれていた他、今回のジャケットやビデオなどで関わったアーティスト、Inez & Vinoodhから、Marina Abramovic, Robert Wilson、Benjamin Rollins Caldwellなど作品も展示されていて、ほとんど巨大アート・ギャラリーの中で大パーティが行われた感じでした。

ガガは、日付をまたいで、ちょうど発売日となった11日の12時半になってから登場。いきなりなんとも言えないお面を被って、まずは自分の彫刻の前でアルバムの１曲目でもある”Aura”を歌いました。その後、正式なステージに向かい、すでに完成形の大掛かりなセットとダンスを披露し、新譜の中から計9曲を演奏しました。途中、観客の中にダイブする瞬間もあったし、また、ジャケットを手がけたジェフ・クーンズへ”Gypsy”を捧げたりしました。

「彼は、本当のヒーロである」とコメント。彼の才能をガガは、今の若いアーティストに捧げたいと。今日は美しきクリエイティブな心の祝典であり、アートが世界に広がって真の喜びが分かち合えれば嬉しい、とコメントしていました。

また、”Dope”においては、自分が酒とドラッグを止めていることについてシリアスに語りました。

「自分がこれまで直面してきた挑戦の中でも最も過酷なことは、お酒とドラッグを止めたことなの。それとはいまだにかなり辛い戦いを繰り広げているわ。だけど、今日言っておきたいのは、私はこれまでに、あまりにたくさんのアーティストや友達をそれによって失ってきたから、今夜はその変化を記す日にしたいの。クリエイティブになるために、ハイになる必要はないと思うし、良いアイディアが得るためにお酒の力を借りる必要もないから。私は自分が狂っていると思う必要もなくしっかりと考えられるはずだし、ドラッグがなくても、できるはずだから」と。

”Applause”では、衣装を３度着替える場面もあり、”Gypsy"では、ピアノの弾き語り、また”Venus”ではギターを披露と、計１時間ほどの新作披露のライブだったのですが、持っている限りをファンへ捧げる姿勢というのが相変わらずで素晴らしいかったです。披露された曲も、これまだのガガの幅を広げるような様々なサウンドの曲が揃っているように思いました。

私がこの日一番見ていて楽しかったのは、ガガのファン、リトルモンスターズでした。みんな、この日のためにみんな精一杯のオシャレをしてきていて、これだけの人達がこんなに活き活きとできる場所を与えてあげているガガはさすがだと思いました。

最後に、"Do What U Want”を歌った後に、最後にたくさんの愛と平和を捧げるわ。みんな飲み物とアートを楽しんで帰ってね。そして音楽を聴き続けて。何よりも、可能な限り愛を広めて欲しい」と言って、約75分くらいでこの特別ライブは終わりました。ここまでど派手なパーティができるのも、今はガガくらいかもしれない、というようなイベント。ちなみに、SPIN誌の予想によると、1.5億円から４億円はかかっているのではと……（汗）。
http://www.spin.com/articles/lady-gaga-artrave-artpop-review/

セットリスト
Aura
Art Pop
Venus
Manicure
Sex Dreams
Gypsy
Dope
Applause
Do What U Want