THE YELLOW MONKEYの『SONGS』を観たか? ”ALRIGHT”テレビ初披露&吉井の語るバンド愛に改めて感動
2016.08.05 12:10
観ましたか? THE YELLOW MONKEY×DAIGOのNHK『SONGS』!
グラムロック・サイド・オブ・ザ・イエロー・モンキーの象徴的ナンバー“LOVE LOVE SHOW”、シリアスな世界観を織り込んだハードバラード“球根”、といった90年代の楽曲2曲に加え、この日はツアーでも披露している復活後初の新曲“ALRIGHT”をテレビ番組で初めて演奏。
特に“ALRIGHT”。「ブランクをまるで感じさせない」「15年経っても衰えを知らない」といったレトリックをことごとく無効化するぐらいにハイエナジーで艶やかな「今」のザ・イエロー・モンキーが、「あの頃の名曲」だけでなく「2016年最新型の楽曲」とともに日本全国に提示された決定的瞬間だった。
そして、DAIGOとのトークの場面。
ザ・ローリング・ストーンズの50周年ライブをイギリスで観て感激した吉井が「また一緒にバンドをやってください」とエマ/ヒーセ/アニーにメールしたという話も、「リハーサルぶっつけ初日でいきなり38曲」という話も、『ROCKIN’ON JAPAN』7月号の復活インタビューですでに読んで知ってはいた。
が、こうして実際に4人が集まって、それこそバンド始めたばかりの少年のような無垢なロック愛・バンド愛を語り合っている図は、それだけでも感動的だった。
「JTMK(15年経ってもマジカッコイイ)」「NNNB(日本になくてはならないバンド)」とDAIGOが露わにするバンドへのリスペクトを、軽くかわしつついじってみせる4人の快活な天邪鬼っぷりも、僕らが愛するザ・イエロー・モンキーそのものだった。
「ザ・イエロー・モンキーは、生涯解散することはありません」
他のメンバーも初耳だったという吉井のツアーでのMCが、今回の『SONGS』でも取り上げられていたし、それについて吉井自身が「こんな素晴らしいメンバーとオーディエンスがいるのに、解散させてたまるかと思っちゃったの」とバンドへの想いを口にしていたのも嬉しかった。
誰もが知っているザ・イエロー・モンキーが、ここから誰も知らないロックのでっかい物語を描き出そうとしている――ということを改めて強く感じさせてくれるひとときだった。(高橋智樹)