現在発売中のロッキング・オン5月号では、デヴィッド・ボウイのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「僕はロックが好きじゃない―― それを利用しているだけなのかもしれない。でも、これが僕のやっていることなんだ」
ここは、趣味のよさと洗練が落ち着いた佇まいとして、無言のプレッシャーを猛烈にかけてくる、そんなレストランだ。ガラスのドームを被せたキジ料理を出したり、店のどこかで誰かが「ちょっと予想を超える味わいのワインだな」とつぶやいたりしているような、そんな店。ただ、この店のハイクラスな趣味性を邪魔しているものもあって、それがこの店で流れている没個性的なBGMと、店のウェイトレスが全員、客として来ているデヴィッド・ボウイにサインをねだっていることだ。
ボウイは、現在のツアーのグラスゴー公演について振り返ってくれていて、その晩起きていた「とてつもない出来事」について話していた。「後ろの方のシートでいけないことを始めちゃったカップルが4組くらいいたみたいで、すごいと思ったね。そんなことがありえるんだって初めて知ったよ。それとある列では、座席がすべて、根っこからごっそり引きちぎられていたみたいで、これは50年代かって思った(50年代のロックンロール勃興期には観客があまりの興奮に暴走することが多かった)。僕の兄もブリクストンでそういうことをやっていたんだ。でもさ、劇場の椅子を引っこ抜くってどれだけの力が要るものか、わかるよね? だから今のキッズは、年端もいかないころからタフなんだよ。それが70年代の、直視せざるをえない特徴のひとつなんだろうね」
昨今のボウイ現象について考えてみるにつけ、特に無視できない特徴は、ボウイ自身が自分の人生を、まるで一連の統制された実験の数々のように仕立てているような印象が強いところだ。外から見るとそうした印象があるわけだが、彼自身は自らについて、やはり同じように感じているのだろうか?
(以下、本誌記事へ続く)
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