MALE BONDING

MALE BONDING

こうも原稿やら校了作業やらで立て込んでくると、
気付け薬みたいな音楽がほしくなる。
ま、昨日観たジェイムス・チャンスの効果はまだ続いているんだけど、
それ以外でいうと、最近はMALE BONDINGのアルバムとか。

ロンドンのバンドだけど、音の方向性としては、
ヴィヴィアン・ガールズとかダム・ダム・ガールズとか
ウェーヴズとかそのへんのUSインディ〜ローファイ・パンクに通じる。
実際、アルバム『NOTHING HURTS』はアメリカでは
サブ・ポップからのリリースで、最終曲にはヴィヴィアン・ガールズが
フィーチャーされていたりもする。

とはいえ、それがUKに飛び火して……というわけでもなくて、
この人たちの出自はもともとアングラなノイズ・アート・ロックみたいなとこ
ろ。
ビッグ・ピンクでドラムを叩いているAKIKOさんという日本人のミュージシャンが
いるのだが、彼女はビッグ・ピンクと並行してPREというバンドと
コマネチというバンドもやっていて、
そのPREのAKIKOさん以外のメンバーがやっているのが、
このMALE BONDINGなのだ。

なんのこっちゃですが、とにかくこのアルバムはいい。
少年ナイフみたいなポップなやんちゃさと、
根深いノイズ信仰がごっちゃになっていて、
そこにやけっぱちなテンションが加わる。
バンド名も含めてジョーク混じりのバンドだとは思うんだけど、
こういうからっと鳴らされるパンクが
ロンドンから出てくるのは久しぶりだと思う。

UKロックに元気がないないと言われているけど、
ローカル・シーンには意外と気概のあるバンドがいるんじゃないか。(小川)

MALE BONDING MYSPACE
http://www.myspace.com/malebonding

PRE MYSPACE
http://www.myspace.com/prepreprepre

COMANECHI
http://www.myspace.com/comanechi
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