震災復興支援放射能対策研究所が、福島県で行なった内部被曝検査結果を公表

震災復興支援放射能対策研究所が、福島県で行なった内部被曝検査結果を公表

『SIGHT』では昨年の6月以来、原発についての特集を続けていますが、今年6月発売の52号では内部被曝の実態について取材しました。その時にお話をうかがった東京大学医科学研究所特任教授・上昌広さんおよびご同僚の方々からは、現在も度々、福島県での調査結果を頂戴するのですが、また新しいデータが届きました。

昨年10月以来、ホールボディカウンターによる住民の内部被曝検査を続けているのは「ひらた中央病院」(福島県石川郡平田村)で、今回のデータは今年4月1日から7月31日までに受診した8,200人(うち15歳以下が4,979人)を対象としたもの
http://www.fukkousien-zaidan.net/reserch/index.html)。

今回は、検出限界未満の方は8,127名で99.11%、有限値を検出したのは73名で0.89%という結果が出ており、これは昨年10月から今年3月までのデータと比較すると(検出限界未満の方が6,890名で85.48%、有限値検出の方は1,170名で14.52%)、着実に良い方向に向かっていることが分かる数値。

さらに、今回から居住地域別の検査結果も公表。県北、県中、相双、いわき等、それぞれの細かい数値まで算出しており、全体像が一層明確になっています。今後も、内部被曝の実情についての検査を、同医院そしてMRIC(医療ガバナンス学会 http://medg.jp)では続けていくとのこと。

写真は『SIGHT』6月発売の52号。詳細はこちらを。ネットでのお申し込みも出来ます。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/69588
(小池清彦)
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