クリーン・バンディットが、新作『ホワット・イズ・ラブ?』で証明したポップ・アクトとしての体力について

クリーン・バンディットが、新作『ホワット・イズ・ラブ?』で証明したポップ・アクトとしての体力について - pic by Green Portraitpic by Green Portrait


惚れ惚れするほど素晴らしいアルバムが届けられた。2014年のデビュー・アルバムから4年余りの歳月を費やし、グループの表現力をじっくりと向上させながら“ロッカバイ (feat. ショーン・ポール & アン・マリー)”や“シンフォニー (feat. ザラ・ラーソン)”、“ソロ (feat. デミ・ロヴァート)”といった楽曲をUKチャートのトップに送り込んできたクリーン・バンディットの新作『ホワット・イズ・ラブ?』である。

アルバム・リリースのスパンは長かったけれども、その間にクリーン・バンディットはフェス出演や単独公演で頻繁に来日し、ライブ・バンドとしてメキメキと成長する姿を日本のファンに見せてきた。今や、彼らの名前がフェスのスロットに入っていればその時間は確実に盛り上がる、という先入観をもたらしてくれるほどである。だからこそ、ニュー・アルバムを心待ちにしていた人も多いだろう。


楽曲ごとにゲスト・ボーカリストを迎えた華やかな作風は相変わらずだが、UKガラージ×クラシックというアイデア先行の楽曲デザインを離れ、メンバーはその知識と技術をエキゾチックでふくよかなダンス・ポップの血肉としている。スマートで筋肉質に引き締められ、しかも確かなグルーヴを宿したサウンドだ。リード・ボーカリストの不在はポップ・アクトとしての「顔」を持たないデメリットかもしれないが、クリーン・バンディットはそれを逆手に取るように、鍛え上げられたサウンドをブランディングしてきたのである。


12月1日には、“ソロ (feat. デミ・ロヴァート)”日本版MVが撮影された京都にて、新作リリース記念イベント「LIVE FROM KYOTO~古都から世界へ」を開催。YouTubeとLINE LIVEで世界に向け配信される。時代も地域も越境するこのしなやかなポップ・ミュージックを、見逃す手はない。配信のYouTubeリンクは以下から。(小池宏和)
https://www.youtube.com/watch?v=YZ6emZGceaI



『ホワット・イズ・ラブ?』の詳細は以下。


クリーン・バンディットが、新作『ホワット・イズ・ラブ?』で証明したポップ・アクトとしての体力について
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