追悼:デヴィッド・クロスビー ―― ウェストコーストロック黄金時代を築いた彼の貴重インタビュー

追悼:デヴィッド・クロスビー ―― ウェストコーストロック黄金時代を築いた彼の貴重インタビュー

1月18日にデヴィッド・クロスビーが世を去りました。若い音楽ファンには「クロスビー、誰?」かもしれませんが、ディラン、そしてビートルズ後のアメリカンロックの変遷に大きく関わってきた「レジェンド」のひとりです。

ジャングリーな12弦リッケンバッカーサウンドがいまだにコピーされる、ザ・バーズを仲間と創設。続いて結成したCS&N(Crosby, Stills and Nash)では、ハード・ロック化の進む時代に反旗を翻す形でフォーキーな癒しのシンガーソングライター時代の口火を切り、ニール・ヤングが加わってCSN&Yになってからはカリフォルニアロックの礎を固めました。

追悼:デヴィッド・クロスビー ―― ウェストコーストロック黄金時代を築いた彼の貴重インタビュー

「4人のシンガーソングライター集団」という意味でビートルズに最も近いアメリカンバンドだったCSN&Yですが、そのぶんエゴのぶつかり合いも激しく、その歴史とディスコグラフィは複雑です。それでも折に触れて様々な形態で再結成やツアーが続いてきたのは、4人の起こす音楽的な化学反応が唯一無二のものだったことの証しでしょう。

永遠に失われてしまったそのユニークなハーモニーに万感の思いをこめて、ロッキング・オンでは、2021年におこなわれたデヴィッド・クロスビーのインタビューを掲載します。2014年以来5枚ものソロ作を発表し、表現者として最後までアクティブだった彼の闊達な口ぶりは80歳とは思えぬ痛快そのもの(ジョニ・ミッチェルやニール・ヤングら、同僚たちに対する率直な思いは必読!)。

ロック黄金時代の当事者であり、その生存者でもあった――酒と薬物依存で苦しんだのはもちろん、健康上の問題も多く抱えた彼は「30代で死ぬだろう」と噂されていたほどでした――人物ならではの知恵や悟りにあふれた言葉の数々、ぜひじっくり味わって欲しいと思います。(坂本麻里子)




デヴィッド・クロスビーのインタビューは、3/7(火)発売のロッキング・オン 4月号に掲載します
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