実に約10年ぶりのHermann H. & The Pacemakersの新作アルバムに胸躍りっ放しなのを抑えながら冷静に聴いて、改めて気づいたことは大きく3つ。2010年代日本に星の数ほど存在する狂騒パーティー系インディー・ロック…
誰もが突然のリリースにびっくり。過去10年に録り残していた曲やライヴで演奏された曲を新録した、と言われると、どこか残り物整理と受け取られる恐れもあるが、そんなことはまったくない。アルバムのテーマから収…
ロックがどんなに辛辣なことも残酷なことも歌うことが出来るのは、音楽は音楽であるという理由だけで充分過ぎるほど優しいからだ。音楽の無い言葉で何かを伝えようとする者にとっては、歌という優れたメディアにど…
既に輸入盤でもがっつりと盛り上がったが、ボートラ5曲を加えていよいよ日本盤がお目見えのアヴィーチー『トゥルー』。アロー・ブラックにこんな風に歌わせてマイク・アインジガー(インキュバス)にこんなギター…
1曲1曲、どの時代のものだったかを確認しながら聴いていったら、自主制作音源の4thシングルから、活動休止を決意してから制作された2013年9月の4thフルアルバムまで、実に万遍なく選曲されたベスト盤になっている…
これは一体何事か?という音が鳴っている。ピースと共に「B-Town」ことバーミンガム・シーンを担うニューカマー、スイム・ディープのデビュー作、ここにはネオ・サイケ発マッドチェスター経由シューゲイザー行き、…
2013年11月号のDie単独インタヴューでも「これからのDIR EN GREYはもっとラフでいい」という発言があったが、まさにその言葉通りの、ロックバンド=DIR EN GREYの本性が刻まれたような衝動的なシングルだ。とはい…
『グリー』に提供した“クローサー”が全米シングル配信チャート初登場1位と一気に知名度を拡大したカナダの双子姉妹デュオ、ティーガン&サラの4年ぶりのアルバム。海外ではほぼ1年前にリリースされ、シングルだ…
「珍しく、ラブソングです」とアナウンスされていた新曲。DJ LOVEがどどんとフィーチャーされた期間限定広告も話題になったが、『JR SKISKI』のCMソングと言えば、90年代から大ヒット曲の指定席みたいなものだ。広…
『AM』『MGMT』と、自身の名前を付けた作品で真剣勝負したアーティストが目立った2013年だが、ウォーペイントの約3年ぶりとなる2枚目もずばりセルフタイトル。どうやら、それはステラ(Dr)が加入したことによって…
メンバーチェンジ後初となる、ラスベガスのニューシングル。表題曲は“Rave-up Tonight”というタイトルからイメージするとおり、マッシヴなビートとシンセサイザーで問答無用にアゲまくるハイパーなダンスチュー…
2014年は、CDデビュー5周年、現メンバーでの活動でも5周年を迎えるOKAMOTO'S。この最新アルバムも5作目。ということで、Let It Beならぬ『Let It V(レット・イット・ヴィー)』と題し、5づくしのアニバーサリー・…
結成15周年を迎えた2013年。数々のイベント出演や草の根ツアーのライヴ生活は変わらずだが、出身地である大阪・堺市を盛り上げ、恩返しをしようとTHE→CHINA WIFE MOTORSとともに、音楽以外のカルチャーや市も巻き…
これは恐ろしい双子デュオの登場……! パズル、エンジョイというソロ・プロジェクトで膨大な数の音源を発表しておりローファイ・インディ好きには少し知られた存在だったワイアットとフレッチャーによるバンドで…
もしサカナクションが海外のバンドなら1年の間に、『sakanaction』ほどの力作・大作を作り、セールス面で結果を残し、長いツアーもこなし、大会場でのリアル・サラウンド・ライヴなんて大実験を成功させ、世界最高…
アイスランドのシガー・ロス、カナダのゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー、日本のMONOらに先駆け、「ヘヴィかつディープ、でもどこか爽快でポップな面もあるインストゥルメンタル・(パートが最も印象的…
サウンドの志向性こそ異なるものの、『FREEDOM』も『MIXTURE』もDragon Ashの「ミクスチャーロックバンドとしての存在証明」を高々と掲げる作品だった。が、3年ぶりの新作アルバムとなる今作『THE FACES』は紛れも…
ニール・ヤングのライヴ・アーカイヴ・シリーズの一巻となる作品で、70年11月末から12月にかけてワシントンDCのクラブで6公演行われたソロ・アコースティック・ライヴの音源をまとめたもの。時期的には『アフター…
キラキラとした明るい雰囲気のサウンドを溢れ返らせている“イチ、ニッ、サンでジャンプ”。金廣真悟(Vo・G)のソングライティングの切れ味が半端ではない。曲が展開するにしたがって「1・2・3・4……」と、少し…
日本未デビューながら、とことん陽性のサウンドとチャーミングなキャラクターで、サマソニのステージに大勢の観客を呼び寄せたLA発ライアン&セブの2人によるキャピタル・シティーズが満を持して日本デビュー。こ…
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