いまやグライムスからリアーナ、ハイムまでを抱えるジェイ・Zのロック・ネイションとマネジメント契約を結んだカイリーの12作目。改めていうけど、極めて健康的にセクシーで、それでいて優雅で、かつ自らのサウン…
デビュー15周年を記念し、昨年11月に五日間に亙ってBunkamuraオーチャードホールで開催された『椎名林檎十五周年 党大会 平成二十五年神山町大会』。その最終日である26日の模様を完全収録したDVDとBlu-rayがリリ…
U2やニール・ヤングなどに評価されつつ、アルバムとしても完成度が高かった『トーチズ』だが、やはり多くの人にとってフォスター・ザ・ピープルのデビュー作は大ヒット・シングル〝パンプト・アップ・キックス〟に…
誰もが待っていたCoccoの歌がここにはある。同時に、聴く者すべての想像よりも何歩も先を決然と歩むCoccoの姿も、ここには確かに刻まれている。'11年の『ザ・ベスト盤』を挟んで、オリジナルCD作品としては『エメ…
90年代前半のシカゴで独自のポスト・ハードコアを鳴らし、後年のエモと繋がる流れにおいても超重要バンドとして未だに高く評価されているキャップン・ジャズ。解散後に各メンバーは、ジョーン・オブ・アーク、ゴー…
ねごとのクリエイティヴィティの爆発は、一体どのような力学で、どのような化学反応を起こしてこうなっているのか、傍目には神秘的でそこが彼女たちの面白さに直結している。ロック・イノヴェーションとポップ・セ…
米EDMシーンで華やかな活躍を見せている、オーストラリア出身のDJ/シンガー、ハヴァナ・ブラウンのデビューアルバムが日本盤化。ピットブルを加えたヴァージョンの〝ウィー・ラン・ザ・ナイト〟や表題曲〝フラッ…
3曲共にタイトルに冠された今作。イントロから4人の獰猛なエネルギーを豪快にかき混ぜるような圧倒的な100秒間(そう、この曲はたった100秒ながら完結する)を展開する“絶対的な関係”。静かな水面にピアノと声が…
カナダ出身、双子の姉妹に男子1人というユニークなトリオ編成が魅力のカーレッジ・マイ・ラヴ。12年に『フォー・ナウ』で日本デビューして、カナダ大使館主催のイヴェント「CANADIAN BLAST」で来日も果たしていた…
いやあ、すごい。開始40秒でAメロ/Bメロを通過してサビへ到達する間にキーチェンジしてまた戻ってくるアクロバットまで盛り込んだ楽曲展開の性急さ、4つ打ち裏ハット疾走ビートの快楽性はもちろんのこと、それら…
やっぱり“『ゴシップガール』の”と付けるのがわかりやすいけれど、そのイメージではもう彼女を語れないと、今のテイラー・モムセンを見ていると思う。彼女がプリティー・レックレスのヴォーカリストとしてデビュ…
今年5月の幕張メッセ公演&秋には全米デビューも決定、「オオカミ顔の地球外生命体」という日本ロック界で最もフィクショナルな存在のまま、MAN WITH A MISSIONが最もリアルにロック・バンドの夢と希望を体現して…
ポスト・パンク時代にはリップ・リグ&パニックやニュー・エイジ・ステッパーズに参加し、ティム・シムノンがプロデュースした88年のソロ・デビュー曲〝バッファロー・スタンス〟の大ヒットでも知られるネナ・チェ…
昨年リリースされたアルバムが高い評価を受けたTAMTAMのタワーレコード限定シングル。リミックス2ヴァージョンを含む3トラック入り。 TAMTAMといえば、ルーツ・レゲエやロック・ステディを出発点としながらも、ダ…
おー! いーねー! なんて素敵なバンドなんだ! オーストラリア西部の町で、高校時代の友だちどうしが結成した4人組。前評判では、ガレージ・ノリのポップ・ロック・バンドということだったけれど、実際に聴い…
実はミニアルバムという形態でのリリースは、バンド初となる。今年結成20周年を迎えるPlastic Treeの果敢なトライアルと捉えることもできるが、その一方で作品そのものは、非常にストレートで王道な仕上がりとなっ…
元々カエラ・マリチッチの一人プロジェクトとしてスタートしたザ・ブロウ。インディ・メディアから軒並み絶賛を浴びた06年の『Paper Television』の時はカエラとYACHTのジョナによるデュオだった。新メンバー、メ…
昨年、ソロ3部作EP『R』『G』『B』をリリースし、今年に入って突然「阿部義晴」から「ABEDON」へと改名。賑やかな動きが続いていたが、ついにフルアルバムが完成。先述のEPに引き続き全楽器を自分自身で演奏してい…
これはびっくりした。ダレン・エマーソンに見出されて以来、独自の、しかし地に足の着いたスタンスで21世紀のハウス・ミュージックを担って来たティム・デラックスだが、今回は思い切りイメージを覆すクラブ・ジャ…
「昨年11月の『超越的漫画』からたった4ヵ月で全23曲・69分の新作アルバムをリリース!」という衝撃よりも、やはり驚かされるのはその内容だ。セクシーなエレクトリック・ファンク“汚染水”、亡き大滝詠一への想…
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