ブラック・キッズの人気に火をつけた“ボーイフレンド”のPVで初めてメンバーの姿を観たとき、なんだか妙に納得したのを覚えている。あんなことを歌っててこんなサウンドで、なのに当の本人がジャスティン・ティ…
昔から邦楽と洋楽の差うんぬんという話はあるけれど、最近は様子が変わってきているように思う。最近の洋楽ミュージシャンは、(1)簡単なことをあっけらかんとやる。(2)音の中に隙を作る。(3)だから音自体…
前身バンドでスクリーモ系の音楽をやっていたが、メンバーの脱退により現在の音楽性へとシフトしたというキャピタル・ライツ。仲間内のバンドに合わせた曲から、自分たちが100%やりたいことを詰め込んだというそ…
♪どんなに頑張ってみても〜というサビの部分だけはすでにCMで山のようにオンエアされていた、斉藤和義のスロウでメロウなロック・ナンバー。“やぁ 無情”のタイトルだけでそのやさぐれ逆噴射ポップな感じが伝…
日本人の父とアメリカ人の母のもとニューヨークで生まれ、8歳からカナダ・トロントで暮らす19歳、ジャスティン・ノヅカ(両親は彼が3歳の時に離婚。その後は母と暮らしてきた)。ローリン・ヒルやマーヴィン・ゲ…
嘘か真か検討もつかない情報が瞬時にして電子上に氾濫し、路上を歩くだけで凶悪犯罪の被害者になりかねないこのご時世、ピュアであったり、まっすぐであることには、それなりの勇気がいる。さらにそれを表現の核に…
正直、エクスペリメンタル・ミュージックとしての尖鋭的な役割を今のエニグマに期待している人はごく少ないだろうし、おそらくマイケル・クレトゥ自身もそんな重荷はとうの昔に下ろしてしまっているだろう。古典音…
前作の異様なサウンド・プロダクションは、最初のインパクトこそデカかったものの、狂っていることへの戦慄より「本当に狂ってしまわないために狂ったふりをしてる」ような違和感を覚えた。新作の音質は、まだ試聴…
先ごろ完遂した『+1』ツアー期間中にレコーディングされたというニュー・シングル。アルバムからのカットではなく2曲とも新曲で両A面扱い。相変わらずとはいえ凄いバイタリティである。“マスタッシュ”は、NH…
「444ヶ月の時を経てついに完成!」と世に衝撃を与えた前作『スマイル』だったが、言い換えれば『スマイル』のリリースは圧縮冷凍されていたブライアン・ウィルソン@1967年の実験精神とポップ・ルサンチマンの解…
1stアルバム『Superfly』に続き、早くも届けられたニュー・シングル。“How Do I Survive?”は、歯切れの良いギターのカッティングで幕を開け、ハモンド・オルガンなども交えながら骨太に展開してゆく。お得意の…
もちろん2枚組インストゥルメンタルの『ゴースツI-IV』も格別だったけれど、「これは俺のおごりだ」と無料で世界に提供された今作がロックなNIN炸裂だったのには心底感激した。最初に聴けた“ディシプリン”は『…
このバンドは、ギターロックという言葉を避けて説明したい気持ちを随所で盛り上がらせてくれるのだが、現段階ではギターロックです、と説明するのが一番親切だろう。そしてボーカルは女の子。という二つの記号だけ…
ブライト・アイズのコナー・オバーストがソロ・アルバムを発表――こう書くとどこか違和感を覚えてしまうのは私だけだろうか。ブライト・アイズはバンド形式で活動してきたとは言え、中心であるコナーとマイク・モ…
ギターを抱えた吟遊詩人、おおはた雄一の約2年半ぶりとなるアルバム。ノラ・ジョーンズなどへの楽曲提供で知られるジェシー・ハリスと、彼の友人でもあるシンガーソングライター、リチャード・ジュリアンをプロデ…
ここまでステキなものだとは思っていなかったので、素直に嬉しいタヒチ80の3年ぶり4枚目のアルバム『アクティヴィティー・センター』。前作『フォスベリー』のエレクトロの要素をうまく絡ませた妖艶ともいえる音…
ダンスとロックを融合したバンドやユニットは沢山いるけれど、それでもブンブンのようにそれを極限まで研ぎ澄まされた興奮と衝動として鳴らせるバンドは世界を見回してもどこにもいない。フロア・ミュージックの持…
サマーソニックのヴァーヴは、本作からの曲をふたつしかやらなかった。客に気を遣ったわけではあるまい(大方は“ビター・スウィート・シンフォニー”さえ聴ければ満足なのだから)。過去曲が並ぶセットにねじ込め…
シングルとしては約1年ぶり。くるりのニュー・シングルは、甘酸っぱいメロディと、情緒的で叙情的な歌詞という、久々にくるり節炸裂の1枚。 本作には、オーケストラを従え、新境地に挑んだアルバム『ワルツを踊…
カナダ・オンタリオ出身の4人組、これが2ndアルバムだということだが、それにしてもよくできたポップ・ロック・アルバムである。流れるようなメロディと甘いボーカル、それを支えることに徹したバンドの演奏。さ…
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