アルバム『The World's On Fire』を携え国内外ツアーに奔走したMAN WITH A MISSIONの2016年を締め括るのは、BOOM BOOM SATELLITES・中野雅之プロデュースによる配信シングル。ミニマルなビートの上で、ハイブリッ…
2016年10月5日、何の前情報もなく突如店頭に並び、我々を心底驚かせ狂喜させた『ANOTHER STARTING LINE』からわずか2ヶ月、続くニューシングルは4曲ともカバー。2曲は新しく録ったもので、2曲は過去にカバーしたが…
「王道ポップス」、「明るいメロディ」、「季節モノ」……どれも狙ってる感が出て、楽曲をいやらしくしてしまいがちな要素だ。しかし、sumikaの『SALLY e.p』には、これらの全てが詰まっているのに、いやらしくな…
オリジナルとしては、『ザ・フェイム』からのエレクトロ・ポップ・ファンクの流れの究極的な内容となった傑作の3枚目『アートポップ』以来のレディー・ガガの新アルバム。タイトル曲の“ジョアン”はカントリー的…
平均年齢70歳を優に超えるバンドが、ブルースのカヴァー・アルバムを出す。功なり名遂げて、あらゆることをやり尽くした大金持ちの爺さんたちが、ほんのちょっとした筆のすさびで、自分の趣味のブルースを余裕かま…
最新7th『サイレンス・イン・ザ・スノー』を携えて、4月に7年ぶりのジャパン・ツアーが実現したトリヴィアム。彼らの16年ラストを飾るアイテムは、廃盤となっていた1st『エンバー・トゥ・インフェルノ』に未発表音…
シカゴのポスト・ロック・バンド、ジョーン・オブ・アークのマイク・キンセラ(Vo&G)が90年代最後半に率いたアメリカン・フットボールは、アルバム、EP各1枚を残しただけだが、名前は解散後に口伝えで広がった。1…
リリース直後にまず聴いたとき、アルバム・タイトルに偽りあり?と思ってしまった。少なくとも冒頭3曲めまでは、メロディー面の魅力以上に、ひりひりした切迫感が際立っている。スコットランド出身の中心人物が率…
正直、ショックを受けた。私は、今までアジカンの、そして『ソルファ』の何を聴いてきたんだろう。申し訳なさと、新しいバンドに出会ったようなワクワクが入り交じる、複雑な感情。要は、それくらい今作は素晴らし…
『君への手紙』の直後にリリースされる映像作品で、桑田の60歳記念としてWOWOWで放送された番組を再編集した内容。初回盤の特典も面白いが、とにかく本編がすごい。音楽的なルーツにある歌謡曲の数々をカバーする…
昨年リリースされ、イギリスでチャート1位に輝いたエルヴィス・プレスリーのヴォーカルとイギリスの王立管弦楽団のオーケストラ演奏を合わせた企画盤の第2弾。第1弾の『イフ・アイ・キャン・ドリーム:エルヴィス…
オヴァルをよく知るリスナーも、逆に全く知らない方も、等しく刺激されること請け合い。驚きと新鮮味、そして何より底抜けの耳愉しさをもって。いわく“クラブ・トラック”を意識して制作された最新アルバム。その…
90年代後半から活躍したバンドの多くが解散したり停滞している中、コーンは定期的にアルバムを出し続け、新たな音楽的挑戦を見せるなど、創作意欲を保っている。その成果に関する賛否はさておき、彼らの姿勢はリス…
ディランのノーベル文学賞受賞騒ぎはまだまだ続いているが、一番びっくりしたのはそれに反対する<文学者>がいたことで、“廃墟の街”の歌詞でもじっくり読めと言いたい。 そんなディラン最初の絶頂期を味わえる…
『セルフ・アンタイトルド』以来4年ぶりのニュー・アルバム。プロデュースは長くタッグを組んだビル・スティーヴンソンから、キャメロン・ウェッブ(モーターヘッドやストラング・アウト等を手がける)へと代わっ…
デビュー5周年日にリリースされるニューシングル。その内容はメモリアルイヤーで盛り上がるというテンションではなく、一刻も早く次のステージに向かいたいというポジティヴな焦燥感ともいえる気概を随所に感じさ…
シングルとしてはアルカラ自身約8年ぶりとなる今作は、『ドラゴンボール超』エンディング曲としてオンエア中の表題曲“炒飯MUSIC”のみならず“怪盗ミラクル少年ボーイ2”“LET・IT・DIE”の3曲すべて(カラオケバ…
Plastic Treeの有村竜太朗の個人活動による初作品集。バンドでは形にしないまま貯まっていった未発表曲たちに生命を吹き込んだのだという。UKロックへの敬愛を感じる繊細なコード感、サイケデリックな音像など、Pl…
秋の東名阪ツアーを終え、学園祭行脚を行っているKEYTALKの、2016年3作目となるシングル。その学園祭ツアーですでにお披露目されているのが、本作の表題曲“Love me”だ。作詞・作曲は義勝によるもので、今年リリ…
え、これがモービー?と初っ端から驚かされる一枚である。とりわけ近年は、落ち着いたエレクトロ・ポップやアンビエント作が目立っていただけに、2016年末にこれほどの攻め気を感じさせるモービーと出会えるとは嬉…
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