11年の『ローリング・ブラックアウツ』以降、各メンバーがソロやプロジェクト等(※ももクロの“労働讃歌”の作曲も)に勤しむ状態が続いたザ・ゴー!チーム。本作はじつに4年ぶりとなるアルバムで、これは文字通り…
群雄割拠のラウドシーンに、というか、2015年のロックシーンに投じられるこの作品のまっすぐさと力強さは、きっと多くの人の心を掴んで離さないだろう。 すでにラウド界隈で強い存在感を示しているNOISEMAKERが放…
昨年からライヴで披露されてきた新曲“ワタリドリ”。[Alexandros]の曲には、“Forever Young”に象徴されるように、「One for all All for one」のスピリットが根付いている。 メンバー4人がべったりくっついて…
1stアルバム『T H E』はtricotというバンド像を提示するものだったが、本作『A N D』を聴いて、彼女たちが未知の可能性を色褪せることなく持ち続ける理由がわかったような気がする。 サンバのリズムで踊るロック…
海外のディスコパンク/ニューレイヴブームの興隆とともに、一点突破で登場したthe telephonesは、そのブームが終焉を迎えても、大切なバンドとしてい続けた。 圧倒的な高揚と興奮を約束してくれる絶対的な存在で…
鹿児島発の4人組・テスラは泣かない。の1stミニアルバムが完成。昨年4月にメジャーデビューを果たし、6月の1stフルアルバムを経て、8ヶ月ぶりのリリースとなるのが今作『ONE』だ。 前作は、ピアノリフとリズムラ…
火9ドラマ『ゴーストライター』の主題歌であり、同ドラマの脚本からイメージを膨らませて書き下ろしたという新曲。 昨年の佐村河内騒動のあたりから何かとゴシッピーな意味で騒がしいゴーストライターというネタ…
女性ヴォーカルを含む4人組で、ギターがおらず、ヴォーカル・ピアノと、ベース、ドラムスに加えスティールパンとトランペット担当のメンバーがいるのがユニーク。これは3年ぶりの2作目、メジャーデビューにあたる…
これまでに『2013ねん、なつ』『胸キュン’14』と2作をリリースしてきたエレクトロ・ポップ・トリオ、ふぇのたすの3作目となるミニアルバム。 女子が持つ《ふわふわ》《ふにゃふにゃ》感に注視しながら、「理論的…
2014年を象徴するアルバムのひとつである前作『AFTER HOURS』の続編である本作。 前作に引き続きシティポップ、ネオアコをベースとしつつ、ギターは叙情的で、ベースラインは生き物の鼓動のよう。夏目(Vo・G)の…
誰かに惹かれているとき、もんもんとうじうじと考えてしまうことがある。 すると、恋の価値を見失いがちだ。もちろん、恋の期間ができるだけ長く続くとしたらそれは幸せで嬉しいこと。しかし、自分と相手のかかわ…
ドラマチックアラスカが爆ぜた。ドライヴ感溢れるギターロックの一音一音が鋭さを増し、ヒジカタナオト(Vo・G)はひとつひとつの感情を吐露するように歌っている。 本誌2月号の取材時に、「デビューしてからずっ…
このミニアルバムのリリースツアーをもって活動休止となるSEBASTIAN X。 今作が完成したのは、決断を下す前とのことだが……《けどちがう ここじゃない》、《でもちがう これじゃない》と繰り返す歌詞を聴いて…
ボーナス・トラックも入れて20曲は多すぎじゃないかと思ったが、聴いてみたら全然そんなことはなかった。これは傑作だ。楽曲の質はかなり高い。曲調もヴァラエティに富んで飽きさせない。ボートラを除く19曲はしっ…
「音楽に境界線はない」というレトリックに真に説得力を与えられるのは、境界線を踏み越えるだけのヴァイタリティと闘争心を備えた音楽だけだ。 その意味において言えば、10-FEET/アジカン/モンパチとのバンド…
今年1月まで行われたツアーのファイナル公演で披露されていた“海はセメント”を含む新曲3曲を収録した、People In The Boxのライヴ会場限定シングル。 波多野裕文のアコースティック・ギターが約7分半の楽曲の中…
ラウドロックはコミュニケーションの音楽である。轟音で空間を密閉し、その中で濃密な魂のぶつかり合いを生み出す。それによってバンドとオーディエンスの間に、深い絆が刻まれていく。このバンドはそれに誰よりも…
女性がロックを鳴らすことの意義というものをチャットモンチーはずっと示してきた。恋に人生を翻弄される女心だけではなく、若くして母性というもののすごみさえもこのバンドは音楽に込めていたように思う。 正式…
RO69JACK 13/14での優勝から1年。その間に2枚のミニアルバムをリリースし、精力的に活動してきた赤色のグリッター。初のシングルとなる本作は、満を持して放たれる卒業ソング“未来飛行機”、そして、新たな季節と…
大森靖子の“ノスタルジックJ-pop”という曲を初めて聴いた時、人混みを歩いていると人酔いするみたいに絶望酔いした。彼女が描く絶望は自身の個人的な絶望というより、今この東京で街を彷徨う多くの女の子が抱え…
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