サマーソニックへの大抜擢と異例のシングル日本盤リリースが物語るとおり、彼らに寄せられる期待は生半可なものではない。もちろんこの“サイエンス・オブ・フィアー”の凄まじいクオリティとバンドの実力に疑いは…
昨年11月にソロ・ワークス第2集『アローンII』をリリースした際にカリフォルニアのレコード店「フィンガープリンツ」で行なわれたインストア・ライブを映像化したもの。店内も狭ければ、観客との距離感も近い。リ…
rockin’on8月号の「ニューゲイザー」特集では本筋と違うのであまり触れなかったのだが、このフランス産ドリーム・ポップ・デュオ=M83やドイツのエレクトロニカ・レーベル=モーの看板であるラリ・プナ(活動休…
マニックスの“Everything Must Go”とスピッツの“8823”とユニコーンの“HELLO(蘇えるライブバージョン)”が1枚に収まっているコンピ盤なんて、『NANO-MUGEN FES. 2009』出演アーティストの楽曲を網羅した今…
4月に“DAYS”がリリースされたばかりだが、早くも次のシングルが到着! “Cosmic Fly”は、今年の夏フェスは勿論、今後のライブでも盛り上がること間違いなしの曲だ。胸にグッとくる甘酸っぱいハーモニー、抜け…
前作のシングル『星に願いを』は、バンドにとって本当の始まりだった。“花になれ”での大々的なタイアップに彩られた華々しいデビューと20万枚のセールスを達成したミニ・アルバムは、船出としては予想以上の成功…
近年の彼らはギター・リフを中心にしたロックな曲を主軸にしてきたが、新曲はシンセ中心のサウンドでギターはあまり出てこない。たたみかけるリズムなどは、テクノ的な盛り上げ方になっている。また、ストリングス…
デビューから5年、木村カエラは闘い続けてきた。誰にも似ていない個性を武器に、モデル出身であるというある種のハンデも跳ねのけ、フェスで受け入れられてナンボの時代を駆け抜けてきた。そうして、いつの間にか…
LOW IQ 01がソロ10周年を迎えてリリースする初のベスト・アルバム。好きなバンドのメンバーが、バンドの解散や休止をしてから始動するソロ活動に対して、少なからずフラストレーションを抱くことって多いかもしれな…
うぉぉ、カッコいい! 不穏でふてぶてしい、酔っ払ったような暴力的な歌とムチャクチャな疾走感。「うおぉぉぁあああー!」という咆哮に、ロック中毒者なら即物的に反応してしまうだろう。Veni Vidi Vicious、初…
“BREEEEZE GIRL”は涼やかなメロディが際立っているが、実はリズム隊がかなり細かい芸を見せており、キメ処でさり気なくダンサブルさを露にしたりする。それがもの凄くベボベらしい。歌心が満載である一方、ノリ…
清志郎は最後に美しい曲を残してくれた。ラジオを通して音楽に親しむことのかけがえのなさを歌った点では“トランジスタ・ラジオ”に近いテーマを持つ。悲しみと明朗さを兼ね備えたメロディは“海辺のワインディン…
アメリカで05年7月にリリースされたパラモアのファースト・アルバム。その後数年で瞬く間にエモ/パンク・シーンを支える存在になっていく彼らの原点にして、原石の時点でまばゆい輝きを放つデビュー作だ。フュエ…
アメリカの田舎からは、変わり映えのないカントリー・シンガーやヒッピーの継承者たるジャム・バンドたちに混じって、ときどき変な音が生まれてくる。ケンタッキー州出身の、このケイジ・ジ・エレファントがまさに…
たとえば、サマソニ、パンクスプリング、ラウドパークという、ラインナップの傾向がはっきり分かれた3フェスのどれにでも出演可能で、どのフェスのオーディエンスにも煙たがられることなく場に馴染み、十全のパフ…
「今っぽい音」じゃなくて「今の音」。2009年新人勢のなかでビッグ・ピンクが注目を集めている訳は、一分の隙もない「今の」ロック・ミュージックをやっているから、ということに尽きるだろう。冷ややかなドラム・…
スティーヴ・アルビニと組んでの「ロック」なジャーヴィス!……それってどうなんだろ?と懐疑的になるリスナーは少なくないと思う。ジャーヴィスの声もソングライティングも、USオルタナ/グランジ的なサウンド…
今年のフジ・ロック、いろいろ楽しみはあるのだが、なかでもダンス・ミュージックの充実ぶりにはかなり期待度が高まっている。ディプロもいるしピーチズもいるし、クルッカーズもフェイク・ブラッドもいるのだ。そ…
前作リリース後にトムが脱退、代わりに入ったのはタトゥーだらけのイカついダグ。ってことでちょっとドキドキしていたのだが、新作を聴いてみたら彼のドラムは驚くほど穏やか&軽やかでバンドのポップなイメージに…
今年のサマーソニックも含めて3年連続、日本の夏フェスへの参加となるCSS。これはその来日を記念しての日本企画編集盤。『ドンキー』以降のBサイドや未発表曲、リミックスが収録されている。 しかし、CSSの場合…
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