【JAPAN最新号】amazarashi、コロナ禍における世界の真実を歌ったEP『令和二年、雨天決行』――秋田ひろむ、独占ロングインタビュー

いつも曲を作る時は最後に希望を探すんです。でも“令和二年”はそれがなかったってことだと思うんです

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号にamazarashiが登場!

コロナ禍における世界の真実を歌ったEP『令和二年、雨天決行』――秋田ひろむ、独占ロングインタビュー

インタビュー=小松香里 撮影=Victor Nomoto


amazarashiがEP『令和二年、雨天決行』をリリースした。冒頭の“令和二年”は、ピアノの美しい旋律が印象的で、まるで絶望をやけになって笑い飛ばすかのような開けた曲調で、こう歌われている。《仕事がなけりゃ 先立つは金/見捨てられた市井 令和二年/先は見えない 「けど大丈夫」/僕に嘘をつかせた 令和二年》。新型コロナウイルスによって、出口の見えない暗闇に踏み込んだような感覚になった人も少なくないだろう。これまで、虚構や欺瞞を暴きながら一筋の希望を歌ってきたamazarashiだが、この曲には圧倒的な無力感が漂っている。

そして、2曲目の“世界の解像度”はパワフルでシンフォニックなサウンドで、これまた非常に開けており、激変する時代の中で人々はどう戦っていくか?という始まりが鳴っている。

様々なことが消滅した令和二年。不測の事態の最中に生み出された『令和二年、雨天決行』は、デビューから約10年、世界の真実と対峙し続けてきたamazarashiだからこその、強固なリアルさとタフさがある。本誌としては約3年ぶり! 秋田ひろむの肉声を掲載する。(小松香里)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年2月号より抜粋)



『ROCKIN'ON JAPAN』2021年2月号
別冊 BABYMETAL十年読本