現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号に渋谷すばるが登場!負けたくなかった、この状況に。ひとりの人間としても、音楽業界で気づけば何十年と生きている自分としても「歌が絶対必要や」って言いきりたかった
歌う男 渋谷すばる
2号連続ロングインタビュー② 『NEED』編
インタビュー=古河晋
2号連続ロングインタビュー「歌う男 渋谷すばる」、前号の『二歳』編の反響は想像以上に大きかった。でも、本当は少しだけもどかしかった。早くこの後編、『NEED』編を読んでほしかったからだ。『NEED』というセカンドアルバムについて僕は以前、「コロナの風の中で、人を傷つける言葉が飛び交うのを、横目ではなく正面から目を見開いて直視してみせる。今まで生きてきた中で貫いてきたものを、今だから全開放でメッセージにできた作品」と書いた。前号で語られたこれまでのこと、そしてこの号で語られた2020年のこと、そして実際に届けられた今の渋谷すばるの音楽――そこに貫かれている、あまりにもまっすぐで太い一本の筋、それがこのふたつのインタビューで伝えたかったことである。『二歳』『NEED』を経て、さらに大きな渋谷すばるという歌うたいの物語が始まろうとしている。(古河晋)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年2月号より抜粋)