現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号にsumikaが登場!2020年がこういう年になってしまったからこそ、ちゃんとどん底を知っている、暗闇を知っているアーティストに曲を書いてほしいと言ってもらえて。だとしたら、僕たちは素直に音楽をやるべきだなと思えた(片岡)
今、sumikaが歌う“本音”は、なぜ心に響くのか
2021年のスタートを飾る両A面シングルに込めたその思い
インタビュー=海津亮 撮影=後藤壮太郎
2021年、sumikaが放つ第一弾となる“本音”と“Late Show”の両A面シングルは、特殊な2020年を経験したから生まれた2曲であることは間違いない。
第99回全国高校サッカー選手権大会応援歌となる“本音”は、夏の甲子園と並ぶ国民的スポーツ大会の応援歌として、帰省や旅行などの外出が少ないこの正月、老若男女共通の記憶に刻まれる1曲となることだろう。
スポーツを題材としながら、人生のすべての局面に当てはまる普遍的なテーマが美しいメロディにのせ歌われている。闇があるから光がある。苦しみがあるから輝きがある。勝利を掴めるのは一瞬で一握りなのかもしれないが、その過程で「本音」を言いたくなる、言って許される、そんなタイミングがある。それはいくつかの挫折を乗り越えて現在があるsumikaの存在そのものでもあり、日本中が苦しんだ2020年を経たからこそ歌えるメッセージでもある。
そんな“本音”と、そのベースに同じ価値観を持ちつつもカウンターとして位置づけられるロックナンバー“Late Show”の2曲、それに込めた思いを存分に語ってもらった。(海津亮)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年2月号より抜粋)