現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にKEYTALKが登場!15周年迎えて、音楽が本当にどんどん楽しくなってきてる。
20周年の時はもっと楽しいんだろうなっていう気持ちで、ひとつの通過点として、この15周年をやりきりたい(寺中)
新たな代表曲“shall we dance?”と、不動の4人でたどり着いた「15周年」を語り合う
インタビュー=小栁大輔 撮影=川島小鳥
ナイス! よくやった! さすがこの4人、さすがKEYTALK! これでいい、これがいいんだ!と僕は一聴して思った。KEYTALK最新作『KTEP4』に収録されている新曲、その名もそのまま“shall we dance?”を聴いて、のことである。現在、結成15年目を迎えているKEYTALK。結成以来不動の、鉄壁の4人がこの15年、自分たちを磨きながら、その恵まれた音楽家としての、演奏家としての才能をフル回転させながら何を追求してきたのかというと、乱暴にひと言で表現させてもらうならばそれは「踊らせる」ということである。それをどの精度で、どの新しさで、そしてどの気持ちよさと、どういった楽曲そのものの素晴らしさにおいて実現させていくのか。4人はそんな無限のトライアルを繰り返し、そして連戦連勝を重ねてきた。それが今、KEYTALKが立っている場所であり、4人が笑顔で必死に駆け抜けてきた日々の証明なのだと思う。“shall we dance?”が最高なのは、そんなKEYTALKにとっての新たな最高傑作が、義勝の超美メロでも、武正のロジックでも、巨匠のエモさでも、八木の閃きでもなく、その何かひとつの要素によって主導されたわけではなく、いや、そのすべてを含んだうえで、「4人」で、文字通りの共同作業として生み出されたということだ。今こそ、「踊らせる」ロックを。これまでもこれからも「踊らせる」ロックを。そのテーマに向き合い、またこうして到達点を更新してくれた偉大なるバンド、KEYTALKに最大の賛辞を贈りたい。15周年を駆ける4人とめちゃくちゃ楽しく話してきました。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年7月号より抜粋)