【JAPAN最新号】Official髭男dism、ついに実現したアリーナツアー、すベての人を巻き込んで輝いたステージにポップの未来を見た

【JAPAN最新号】Official髭男dism、ついに実現したアリーナツアー、すベての人を巻き込んで輝いたステージにポップの未来を見た
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にOfficial髭男dism「Official髭男dism one - man tour 2021-2022 - Editorial -」さいたまスーパーアリーナ公演のレポートを掲載!

ついに実現したアリーナツアー、すベての人を巻き込んで輝いたステージにポップの未来を見た

文=小川智宏 撮影=TAKAHIRO TAKINAMI


昨年9月の横浜・ぴあアリーナMMからスタートし、4月17日に彼らの地元である島根・松江市総合体育館でファイナルを迎えたOfficial髭男dism初のアリーナツアー「Official髭男dism one - man tour 2021-2022 - Editorial -」。2020年に中止となってしまったツアーに懸けた思い、その後大きな進化を遂げてきた飛躍の日々――この2年間のすべてを込めて過去最大規模のオーディエンスと向き合ったこの長いツアーでヒゲダンが見せたものとはなんだったのか。以下は3月21日、さいたまスーパーアリーナ3デイズの最終日となったライブのレポートである。

オープニング映像が流れ、ステージを覆っていたスクリーンが上がり始めると同時に華やかなグルーヴが溢れ出す。さいたまスーパーアリーナを埋め尽くしたオーディエンスの手拍子に乗せて始まったオープニングナンバーは“Universe”だ。間奏では楢﨑誠(B・Sax)がピアノを弾く藤原聡(Vo・Pf)のそばに近づいて笑顔を交わす。スタンドのあちこちを指差しながら、大きな身振りを交えて歌う藤原。その歌声は早くもこのどでかいアリーナ会場を完全に掌握してしまっている。続いては暗転した会場に鳴り響いた力強いドラムから“HELLO”。「こんばんは、よろしくお願いします!」。気合いの入りまくった藤原の挨拶を合図にパワフルなバンドサウンドが繰り出され、ぶっとい低音がアリーナ全体を震わせていく。まず驚いたのはその音の分厚さだ。おそらくこのツアーのために築き上げてきたであろうサウンドの豊饒さとパキッとした手触りが、ツアーに懸けるバンドの思いを物語るよう。それをはっきりと示したのが3曲目に披露された“宿命”。松浦匡希(Dr)のドラムに加えて小笹大輔(G)が叩くフロアタムが、そしてパーカッションにホーンセクションといったサポートミュージシャンが鳴らす音の一つひとつが鼓膜をガツンガツンと刺激する。ひたすらにでかくあろうとする藤原のボーカルも含めて、序盤からいきなりアリーナ仕様のヒゲダンの凄まじさが伝わってくる。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年7月号より抜粋)



  • 【JAPAN最新号】Official髭男dism、ついに実現したアリーナツアー、すベての人を巻き込んで輝いたステージにポップの未来を見た - 『ROCKIN'ON JAPAN』2022年7月号

    『ROCKIN'ON JAPAN』2022年7月号

  • 【JAPAN最新号】Official髭男dism、ついに実現したアリーナツアー、すベての人を巻き込んで輝いたステージにポップの未来を見た - 別冊JAPAN JAM 2022

    別冊JAPAN JAM 2022

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