【JAPAN最新号】水曜日のカンパネラ、二代目ボーカル・詩羽を手にした水カンがやっぱり時代を撃ったその理由――首謀者3人インタビューで、「奇跡の引き継ぎ」を解く!

【JAPAN最新号】水曜日のカンパネラ、二代目ボーカル・詩羽を手にした水カンがやっぱり時代を撃ったその理由――首謀者3人インタビューで、「奇跡の引き継ぎ」を解く!

最初の『アリス/バッキンガム』をリリースするまではなんかずっと――まあ今でもずっとフワフワしてるんですけど(笑)。
「これが自分の歌!」っていう感じは、しないのかもしれない。今でもしない(笑)(詩羽)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号に水曜日のカンパネラが登場!

二代目ボーカル・詩羽を手にした水カンがやっぱり時代を撃ったその理由――
首謀者3人インタビューで、「奇跡の引き継ぎ」を解く!

インタビュー=小栁大輔 撮影=磯部昭子


まさかこんなことが起こるとは思っていなかった。インタビューでも告白したが、コムアイからの「ボーカル引き継ぎ」という所業がここまで鮮やかに決まるなんて、本当に誰も予想していなかったんじゃないだろうか。しかし、見事に起こった。なので、反省して謝ったら、3人もいまいち確信していなかったというのが水曜日のカンパネラの強さなのだと思う。

要するに、水曜日のカンパネラというのは、首謀者3人の、ある種の客観的なスタンスによって生まれ、そして運営されている。メッセージを世の中にぶつけるための表現体でもないし、強烈な一人称で存在を訴えるための主体でもない。客観的に見て、面白く新しく、気持ちよく、ポップで、ものすごく楽しそうに見える世界を作る、そしてオルタナティブなやり方で提案する――。ケンモチヒデフミは水曜日のカンパネラを「システム」と呼んでいて、おおと膝を打ったが、まさにそういうことなのだと思う。新しい面白さを生み出すシステム。「表現」をメタに見つめることで生まれる「創作」としての水曜日のカンパネラ。そんな実験集団は、二代目ボーカル・詩羽を手にし、今再び、この世界をして、見事に発見させてみせた。その手際は本当に鮮やかで、やっぱりかっこよかった。

最新シングル『ティンカーベル/鍋奉行』も狂っていて、その狂いっぷりがポップという、カンパネラの十八番的シングルだ。3人と楽しく話してきた。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年12月号より抜粋)



【JAPAN最新号】水曜日のカンパネラ、二代目ボーカル・詩羽を手にした水カンがやっぱり時代を撃ったその理由――首謀者3人インタビューで、「奇跡の引き継ぎ」を解く! - 『ROCKIN’ON JAPAN』2022年12月号『ROCKIN’ON JAPAN』2022年12月号
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