森 大翔、ギターと歌の化身が描くポップ新次元

森 大翔、ギターと歌の化身が描くポップ新次元
『ROCKIN'ON JAPAN』最新号(2023年6月号)New Comerより

ボカロP/歌い手/トラックメイカーなど、ソロアーティストのアウトプットが千差万別な2023年において、ギターという楽器が持つ肉体性、その無限の可能性をどこまでも鮮やかに体現している新鋭、森 大翔。2021年に配信シングル『日日』でデビューを飾って以降、その卓越したギターテクニックはもちろんのこと、ボーカリストとしての類稀なる表現力、ソングライターとしての百花繚乱の創造性を、その楽曲で証明し続けている。


北海道・知床出身の19歳。少年時代はメタルやギターインストに心酔していたものの、ネット経由で幅広いギタリストのエッセンスを吸収してきた。2019年に英国ロンドンで行われた、16歳以下のギタリストによるエレキギターの世界大会「Young Guitarist of the Year 2019 powered by Ernie Ball」で世界一に輝くなど、ギタープレイにおける才気はすでに世界的にも実証されたものだ。“剣とパレット”のギターソロで聴かせるジャズ〜フュージョン系のミステリアスな音階遣いといい、“すれ違ってしまった人達へ”や“台風の目”の超絶アコギさばきが描き出すスリリングなまでの高揚感といい、ギターを通して前人未到のポップの領域に迫ろうとする冒険心は、配信リリースされた楽曲群からもつぶさに窺い知ることができる。が、何より森 大翔の破格なところは、「圧倒的なギターの手腕を披露するための楽曲作り」ではなく、むしろそんな多彩なギターの表現力を、自身の歌とソングライティングを活かすために惜しげもなく注ぎ込み、唯一無二の世界観とビート感を構築している点だ。


4月28日の最新配信シングル『オテテツナイデ』に続き、5月31日には1stアルバム『69 Jewel Beetle』をリリースする森 大翔。とかく「イントロ不要」とか「ギターソロはスキップ」とか言われて久しいサブスク全盛の時代だが、オールドロック世代も舌を巻くギターヒーロー最新型として、あるいはZ世代をギター世代へと塗り替える六弦の使者として、目も耳も離せない存在であることは間違いない。次号、インタビューで本人に迫る!(高橋智樹)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年6月号より抜粋)


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