ドームでのワンマンも2回目だし、さいたまスーパーアリーナや幕張メッセや日産スタジアムでもライブを観た。そうしたビッグスケールな会場での彼らのパフォーマンスには、すっかり慣れている気でいた。でも、全然そんなことはなかった。改めてこのバンドはヤバい。場数を踏めば踏むほど、それが当たり前になればなるほど、進化し、トランスフォームし、過激になっていく。King Gnuのドームツアー「THE GREATEST UNKNOWN」、東京ドーム2日目となる1月28日のライブを目撃して感じたのは、そんな彼らの底知れなさだった。バカみたいに巨大な会場を当たり前のように掌握し、なんならちょっとリラックスしたくらいの雰囲気で、でもそこで鳴らされる音は圧倒的に新しく、これまでのどのライブとも、音源とも違う。驚きと感動と高揚。すべてが終わったあと、僕はため息をつくしかなかった。 (以下、本誌記事に続く)
文=小川智宏 撮影=伊藤滉祐
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』5月号のご購入はこちら
【JAPAN最新号】偉大なる通過点──King Gnuが革新を刻みつけた5大ドームツアー「THE GREATEST UNKNOWN」、東京ドーム2日目をレポート!
2024.03.29 12:00