2週連続配信リリースされた“悲劇のヒロイン”“自由とヒステリー”を聴いて、先月のJAPAN に「2024年のマイヘアがヤバいってことを警報レベルで宣言しようとしてるとしか思えない。近いうちに、何をぶちかますつもりなのか必ず聞いてやる」と書き殴ってしまったが、早速インタビューが実現した。しかも、さらなる新曲“太陽”を引っ提げて。この曲がまた最高だ! 第96回センバツMBS公式テーマソングで、野球少年だった椎木知仁が今までも楽曲で描いてきた情景と地続きでありながら《だから後悔のないよう/走りたいように走れ、今日も/今までで一番暖かい春になれ/熱くなれ/燃えろ太陽》という、まっすぐな感情を、重厚で自由なアイデアに満ちたサウンドで聴かせる。今のマイヘアは、3ピースバンドがアンバランスさも含めて無限の可能性を持つ黄金のバランスを持っていることを証明している。椎木も、バンドも、絶好調! リリースがなく対外的には静かな年となった2023年を経て、いかにして2024年を飛ぶのか。椎木に語り尽くしてもらった。もうやることはひとつ、My Hair is BadらしいものをMy Hair is Badで作っていく。どんだけおかしいことになっても、不意なことで曲の中の主人公、曲の中の矛先、全部含めて誰かを傷つけても、一生懸命本気で向き合ってる自分たちを残していく以外にマジやることない!
インタビュー=古河晋 撮影=川島悠輝
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』5月号のご購入はこちら