Bjorkにインタビューした。なぜ日本人デザイナーによるトゲトゲのヘッドピースを被っているのかを訊いた

  • Bjorkにインタビューした。なぜ日本人デザイナーによるトゲトゲのヘッドピースを被っているのかを訊いた - pic by Kevin Mazur

    pic by Kevin Mazur

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これから発売のロッキング・オンで、ビョークが「完璧なハートブレイク作」と表現した最新作『ヴァルニキュラ』について語ってくれたインタビューを掲載している。実は45分の予定が結局1時間くらい話してくれた上に、ひとつひとつの答えがものすごく長くて、中々全て掲載しきれずに、勿体ないので、コレポンのページにまではみ出し掲載している。

そのはみだし部分の中で、内容的には、このアルバムの真意ともいえるコメントをしてくれた箇所があるので先取りでご紹介!

『バイオフィリア』のツアーの後半から被り出したあまりにカッコいい日本人デザイナー武田麻衣子さんのヘッドピースをなぜ被っているのか?について。

「前回のツアーでも使ったんだけど、元々はアシスタントがどこかで見付けてきてくれたのよね。

“ブラック・レイク”を書いている時に、許しと痛みについてすごく感じていたの。

それで、あのヘッドピースは許しの象徴なの。

自分は苦痛を感じているわけだけど、感情的な意味で前進するには、絶対にその苦痛を乗り越えなくてはいけない。それができた時だけ、『ソウルを見出したわ。今なら許せると思う。次に進んでいいかしら?』という場所に来られるんだと思うの。

それで、アルバムのジャケットに使った黄色とライラック色には、すごくスピリチュアルな意味があるの。

そして、ハートブレイクは、闇(黒)だと思うんだけど、でも、そこには光もあるわけ。

それって矛盾しているわよね。でも“Last Night A DJ Saved My Life”って重要な概念だと思うの。自分の心には傷があるけど、自分はダンスフロアにいて夢中で踊っているというね。なぜなら、救済というのは、苦痛を通してのみやってくるものだと思うから。そして、その後に続く光を通してね。

だから、あのヘッドピースはそれを表しているわけ。闇を受け入れることだけが、光を求める唯一の方法だということを」

つまり、あのヘッドピースは闇と苦痛を表していて、その先に光があるということか……(涙)。

ちなみに、アルバムの中でも核となる曲”ブラック・レイク”はなんと日本で書いたそうです!

それについても語ってくれているので、これから発売の最新号もお楽しみに!
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