現在発売中のロッキング・オン11月号では、リアム・ギャラガーの単独来日公演ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=粉川しの
リアム・ギャラガーが変わった。それを強く感じた5年ぶりの来日公演だった。前回来日はソロデビューアルバム『アズ・ユー・ワー』を提げてのツアーだったわけで、そこからさらに2枚の全英No.1アルバムをリリースし、一人でネブワースライブを再現するまでになった現在のリアムが、5年前から変わっているのは当然と言えば当然だ。
でも、今回のそれが特異なのは彼自身の変化はもちろんのこと、リアムと我々ファンの関係、そしてリアムと時代性の関係にも大きな変化がみられたことだろう。それは、単なる経年変化ではなかった。過去と現在をシャッフルし、不滅のロックンロールスターとしての「リアム・ギャラガー」を、ファンと時代と一緒に束ねて丸ごとアップデートしていくような感覚だったのだ。
今回のリアムが「何かが違う」ことは、サマーソニックの段階でも既に予感としてあった。今回のサマソニは彼にとって日本での久々の野外ステージ(ビーディ・アイの2012年フジロック以来)であり、3階席まで超満員となったスタジアムの風景は、私にとって「まるでオアシスのような満員のスタジアム! あのリアムが帰ってきた!」という感慨を呼び起こすものだった。
しかし、リアムの登場にどよめく会場で支配的だったのは、意外にもノスタルジーではなく、むしろ伝説のロックンロールスターをついに目撃できた!という新鮮な熱狂だったと言える。実際、終演後のSNSでは「リアム・ギャラガーって実在したんだな」、「中学時代にハマって5年、やっと生リアムを体験できた」etc.これまたピュアな感想が飛び交っていた。(以下、本誌記事へ続く)
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