イエスの来日が9月に決定したが、これがまた実に素晴らしいタイミングで、バンドの代表作でもある『危機』の50周年記念完全ライブが目玉の公演になるのだ。イエスは2020年に入ってコロナ禍のためツアーが頓挫して以来、何度もツアーを組み直してはそれがまた中止に追い込まれるという憂き目に遭ってきたが、今回ようやくツアー再開のめどが立ち、しかもそれが『危機』の50周年記念ツアーとなるのだから、ファンとしては嬉しい限りだ。
その一方で、1972年からドラムを担ってきたアラン・ホワイトが5月26日に急逝し、バンドはこれまでもサポートとして参加してきたジェイ・シェレンとともに今回のツアーを乗り切ると発表した。さらにこの2年の間にバンドはリモートによる制作で新作『ザ・クエスト』を完成させることにも成功したので、今回のツアーでその新曲の初披露も十分に考えられるはずだ。
そんなイエスのスティーヴ・ハウのインタビューを次号のロッキング・オンで掲載します!『危機』という傑作の内実やメイキングについて事細かに語るだけでなく、アランへの想いや、バンドにとって激動となったこの2年間についても語ってくれています。お楽しみに!(高見展)