年末になると、世間の慌ただしさに心がついていかなくて、ひとりだけ置いていかれたような気分になる。世界は新しくなろうとしているのに、変わりたくない自分がいるような。メジャーデビュー15周年記念ボックスの…
90年代には「低音を轟かせ郊外を走るヤン車」を駆る者あたりが好むイケイケ音楽マイアミ・ベースなどを指す言葉だったベース・ミュージックというターム。最近のクラブ界隈では、より「文化的」な「ジャングル/ド…
デビュー10周年アニヴァーサリーBOX『10-TEN-』の購入者を対象に行われたプレミアム・ライヴを収録したライヴ・アルバム。ジャズ・コンボにストリングスを加えたような、つまり普段の吉井和哉のライヴとはまったく…
ボストンの実に11年ぶりとなる新作だが、前作から復帰を果たしていたオリジナル・ヴォーカルのブラッド・デルプが07年に他界したということを受けて、ブラッドへのトリビュート的な意味合いも相当に含んだ内容とな…
67公演に及ぶ全国ツアーの模様を収録したライヴ盤である。映像なしの音だけであっても、彼らのステージでの躍動やエネルギーが生々しく伝わってくる。ビデオが登場する前はこうして音だけを聴いてあれこれ想像を逞…
アーケイド・ファイアからテイラー・スウィフトまで豪華アーティスト陣が楽曲を提供し全米1位を獲った前作も凄かったが、コールドプレイからクリスティーナ・アギレラ、ザ・ナショナルからロードまで参加したこの…
エレカシの曲を歌う人を見ると、厳粛な気持ちになる。先日の『FNS歌謡祭』での木村拓哉もそうだった。特段好きな歌い手ではないのに、その歌声には襟を正したような張り詰めた雰囲気があり、思わず引き込まれてし…
ちょうど1年前に出た『トゥルーアント』に続く3曲入りシングルで、2曲は10分を超える大作という、言ってみれば『アントゥルー』(2007)以降のブリアルの標準的なスタイルである。アルバムを出さず、長尺の楽曲を…
ジョニー・キャッシュと並んでカントリーの枠に囚われない物語と世界観を届けてきたウィリー・ネルソンが女性カントリー・アーティストやカントリーの素養のある女性アーティストとのデュエットを18曲にわたって繰…
『UK新人特集』でも書いたが、今年明けから東ロンドンを拠点に「新世代ネオ・サイケ・シーン」が盛り上がっている。このトーイはそんな英新世代サイケ勢の元祖的存在で、結成は2013年。昨年デビュー・アルバムも出…
タイミングが追悼盤みたいになってしまったが、ルー・リード自身もジョン・ケイルとともにちゃんと監修作業に携わっている45周年記念盤。ファーストは6枚組だったが、こちらは2日間で録音されただけあり、さほどボ…
最初にバーリー・カドガンにインタヴューしたのはセカンドの『スタンド・ユア・グラウンド』を出しサマソニに来たときだからもう7年前のことになる。それからの堅実な成長、さまざまなシチュエイションでの来日、…
エモ、ラウドロックなどをベースにしたサウンドを武器に着々とリスナー層を拡大しているALL OFFの最新作。持ち味の核であるハードでドラマチックな作風を一層磨き上げつつ、メロディアスさをたっぷりと発揮してい…
この軽やかさ! この開放感! ……至福だ。ceroから届いた初のシングル『Yellow Magus』がもう、素晴らしい。再生ボタンを押して一発でノックアウトされる、ポップスのマジックが宿っているのだ。音楽的バックグ…
イギリスのオーディション番組『Xファクター』出身のガール・グループ、リトル・ミックスが満を持して挑んだセカンド。もともと個別に審査に臨んだものの落選し、番組の勧めでユニットを結成するもユニット名リズ…
アルバムからツアーというひとつのタームが終わり、次への一歩目となる今作。表題曲では、一度聴けば口ずさめるほどのシンプルなメロディの背後で、ギター、ベース、ドラムが縦横無尽に跳ね回る。更にラストの印象…
ホラーズ、テーム・インパラらが堅調に守り立てている昨今のサイケ・シーンだが、アメリカも忘れてもらっちゃ困ります!ーーというわけではないだろうが、00年代から古典的なUSサイケデリック・サウンド(ストゥー…
今年2月にリリースした5年ぶりの新作『プッシュ・ザ・スカイ・アウェイ』がソロ作としては過去最大のヒットを記録し(全英3位)、ドキュメンタリー映画の制作(カイリー・ミノーグが友情出演)も伝えられるなど、…
以前、L’Arc~en~Cielのyukihiroによるソロ・プロジェクトacid androidの作品に百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)が参加したのがきっかけとなって、スタジオに集まるようになったふたり。そこに、凛として時雨の3…
今年9月にギリシャ・アテネのリカベツス・シアターで行われた、『MTVアンプラグド』史上初の野外ライヴの模様を収録した2枚組ライヴ盤。“ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンライト”“ロックンロール・バンド”をは…
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