アンカーソングはロンドン在住のプロデューサー吉田雅昭のプロジェクトで、クァンティックやボノボで知られる〈トゥルー・ソウツ〉から3枚のアルバムを出している。本作はそれに続く4作目。 前作『Cohesion』で…
ボストンでアイリッシュ魂を燃え立たせ続ける激渋&熱血パンク10作目。リーダーのケン・ケーシーによれば、「トランプ批判だけで37枚アルバムを作れるけど、そんなものより、暗い時代にみんなの気持ちを明るくさ…
3rdアルバム『solitude ability』と対になる……というか、表裏のような関係のミニアルバム。ここに収められた5曲の中には、Karin.が高校生の頃に作った曲から最近作った曲までが入り交じっている。そこに刻まれて…
掛け値なしの最高傑作である。海外でも高い人気を誇るフランス発の4人組による7thアルバムが祝・日本盤で登場。もともとデスやモービッド・エンジェルといったデス・メタル勢の影響を色濃く受けた音楽だったが、…
今でこそ、南ロンドンなどを中心に活況を呈している英国インディ・シーンだが、思い返すと2010年代半ば頃は、イギリスに限らず、世界的にもインディ・ロックは苦難の時期を迎えていた。そうしたなかでも例外的に…
ドッケンの黄金期を支えたジョージ・リンチ&ジェフ・ピルソンという弦楽器隊と、そのジョージ率いるリンチ・モブの二代目フロントマンだったロバート・メイスンを擁するバンドによる第2作。 前作でドラムを担当…
11作目となるシングルは両A面。先に公開されている“桜が降る夜は”は、シンガーソングライターあいみょんの、ど真ん中とも言える王道ポップだ。桜の花びらに恋心を重ねたピュアなラブソングで、そのメロディと歌…
今年2月11日に結成25周年を迎え、新曲“Flare”を突如発表したBUMP OF CHICKEN。“Flare”とほぼ同時期に作っていたという新曲が、このNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌として書き下ろされた“なないろ…
タイトルどおりMV集の第3弾だが、収録作品の数がシリーズ最多を誇るのみならず、内容の質量もいちいちえげつない。どういうことかと言うと、UVERworldはYouTube文化の成熟と呼応して、濃密なショートフィルム仕立…
テレビドラマ『あのときキスしておけば』の主題歌“愛しい人”は、「恋」と「愛」の違いを浮き彫りにしている。「恋」の段階での「好き」という感情はキュンという音声で喩えられるようなシンプルな心の震えであり…
はじめの“Ecce! Ego!”から美しくもストレンジなストリングスの響きに脳の感覚を揺さぶられる。今作において全て彼自身が演奏しているという弦楽器が、各曲で実に効果的に働いている。十八番であるノスタルジッ…
メロディックなポップのファンにとってティーンエイジ・ファンクラブのスタジオ新作到着は毎回朗報だ。が、今作は18年にオリジナル・メンバーのひとりであるジェリー・ラヴ(B/Vo)が脱退――この3人はおじいち…
ゲイリー・ニューマンはシンセ・ポップのパイオニアであり、ナイン・インチ・ネイルズなど影響を受けたというアーティストは多い。2017年の『サヴェージ(ソングス・フロム・ア・ブロークン・ワールド)』が英国…
春風が満開の桜をさらい、花吹雪を巻き起こしながら新しい季節へと誘うような清涼感が躍動する音像――彼らはまた新しい世界を切り拓いた。メジャー初のフィジカル作品『エーテルの正体』から1ヶ月弱で新曲をデジ…
10年間ともに歩んできた仲間への想いが爽やかに躍動する“Time Flies”、他人の幸せを心から祝福している“幸せのシャナナ”、穏やかな幸せが伝わってくる“アーモンド・アーモンド”、軽快なダンスチューン“Fitn…
PEOPLE 1は、ひとつのジャンルで形容するのがとても難しいバンドだ。フォークもロックもニューウェーブもエレクトロニカもヒップホップも、その様々な影響を感じさせるサウンドは今作も健在。ことさらドラマチック…
いまから振り返っても、スーパー・ファーリー・アニマルズほどユーモアと知性で世界の混乱を乗り越えようと訴えたバンドはいなかった。 とくに90年代末〜00年代初頭、たとえばレディオヘッドと問題意識(グロー…
史上最高のポップ・アート・アルバムは、1967年の『ザ・フー・セル・アウト』だと信じる自分にとって、夢のような全112曲、CD5枚+7インチ・シングル2枚のセットだ。オリジナルのモノ&ステレオ・ミックスはもちろ…
60年代後半から始まった快進撃でアトランティックR&Bの全盛期を支えた「クイーン・オブ・ソウル」ことアレサ・フランクリンだが、伝道師の娘だった彼女のルーツはゴスペルにあり。ロサンゼルスの教会で地元聖歌団…
現在22歳のシンガーソングライター、にしな。本作は彼女の1stアルバムである。白昼夢のようなエレクトロサウンドをかい潜りながらロマンスを描いた昨年のデビュー曲“ランデブー”で、まんまと魅了されてしまった…
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