エレファントカシマシ、全23枚アルバムレビューを総まとめ!

エレファントカシマシ、全23枚アルバムレビューを総まとめ!

最新ベストアルバム『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』がオリコンのアルバムデイリーチャートで自身初の1位を獲得したエレファントカシマシ。

RO69では今作に先がけ全アルバムレビューを掲載。それらを一気にまとめてみました。

【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】1st『THE ELEPHANT KASHIMASHI』
目が潰れそうなくらい眩しい自由 このデビューアルバムをリリースした時、メンバーは全員21~22歳。反権力でありながら、反熱血主義の、明らかに手に負えないオーラを醸し出した若者であるヴォーカリスト・宮本浩次が率いる孤高にして異端のバンドがエレファントカシマシだった。今のエレカシとは、明…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】1st『THE ELEPHANT KASHIMASHI』 - 『THE ELEPHANT KASHIMASHI』1988年3月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】2nd『THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ』
27年前に聴いても今聴いても衝撃 ファーストもだが、このセカンド収録曲の「今でもライブでよくやってる度」の高さ、すごい。で、“優しい川”“おはよう こんにちは”“太陽ギラギラ”“ゲンカクGet Up Baby”“待つ男”……もう曲タイトルを書き写しているだけで「ああっ!」ってなる曲だ…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】2nd『THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ』 - 『THE ELEPHANT KASHIMASHI Ⅱ』
1988年11月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】3rd『浮世の夢』
最も愛すべき裏名盤 エレカシ史上最もぶっとんだ、日本ロック史でも類を見ないユニークな作品だ。その象徴となるのが、いまだにライブの定番でもある“珍奇男”。《机さん机さん 私はばかでしょうか/はたらいている皆さん 私はばかなのでしょうか》という自虐にも似た叫びを聴くといまだにドキドキする…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】3rd『浮世の夢』 - 『浮世の夢』1989年8月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】4th『生活』
恐るべき4人の絆 エレカシというバンドが何であるのか、なぜ1986年に現在の4人になってから30年もの間、強い絆で結ばれたまま活動を続けているのか――その理由を深く探究していくと、最終的にぶち当たるのが、この4枚目のアルバム『生活』である。 宮本は、このアルバムで極めてわかりや…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】4th『生活』 - 『生活』1990年9月1日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】5th『エレファントカシマシ5』
混迷の時期、しかし名曲も多し 「怒りを捨てた宮本は、狂った世界の奴隷になるのか? ポップで楽しい『エレファントカシマシ5』の謎」。 このアルバムのリリース当時の、『ROCKIN'ON JAPAN』の宮本のインタビューのタイトルである。なお、撮影は4人で荒川で行ったのだが、カメラマン平間至の…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】5th『エレファントカシマシ5』 - 『エレファントカシマシ5』1992年4月8日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】6th『奴隷天国』
「退路なきロック」の極致 《何笑ってんだよ/何うなずいてんだよ/おめえだよ/そこの そこの そこの/おめえだよ/おめえだよ》と時空を超えて胸倉に掴みかかってくる“奴隷天国”のブルータルな爆発力と、《凍えそうな日よ/家路を急ぐ人たちよ/俺も帰ろう 遠回りして/家に帰ろう》と聴く者すべて…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】6th『奴隷天国』 - 『奴隷天国』1993年5月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】7th『東京の空』
エレカシ、もう一度始まる このアルバムを作るにあたって、バンドはレーベルから「最後通告」を受けていたという。結局レコーディング中に契約が切れることが決定し、結果として本作はエピック時代最後のアルバムとなった。という状況が生んだ開き直りなのか、7枚目にして何かを掴んだからなのか、おそら…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】7th『東京の空』 - 『東京の空』1994年5月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】8th『ココロに花を』
いち生活者にとっての黄金作 開かれたメロディ、開かれた歌、開かれたサウンドアレンジ。初めて外部プロデューサーとして、佐久間正英を迎えたことも大きい。ロック界の異端、エレファントカシマシが名実ともにポピュラリティを獲得し、セールス的にも一気に音楽シーンのトップステージに足を踏み入れるこ…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】8th『ココロに花を』 - 『ココロに花を』1996年8月21日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】9th『明日に向かって走れ-月夜の歌-』
このアルバムこそが希望 単行本『風に吹かれて-エレファントカシマシの軌跡』のあとがきで宮本浩次は「俺はかっこいい音楽が聞きたい。美しいものが見たい。何かを信じたい」と書いている。手に負えないオーラを醸し出していた若者、または世の中を見限って暮らしていた男の言葉とは思えない、ピュアで正…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】9th『明日に向かって走れ-月夜の歌-』 - 『明日に向かって走れ-月夜の歌-』1997月9月10日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】10th『愛と夢』
ボーカルが際立つ打ち込み導入作 節目となる10作目は、ポニーキャニオン時代のラストとなるアルバム。全編打ち込みで制作され、当時はその是非をめぐり大きな話題となった。あえて無機質なリズムをバックに、メランコリックなメロディと宮本のボーカルが際立つプロダクション。佐久間正英プロデュースと…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】10th『愛と夢』 - 『愛と夢』1998年12月9日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】11th『good morning』
自らに活を入れた「破格」の作品 EMI移籍後のシングル第一弾であり、冒頭に収められた“ガストロンジャー”は、とにかくインパクトのでかい曲だった。日本の現状から高度経済成長、黒船などをふり返り、宮本浩次が思うところをガーッと喋り倒す。ラップみたいに韻を踏んで形を整えたりしない。破れかぶ…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】11th『good morning』 - 『good morning』2000年4月26日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】12th『ライフ』
「染み入る」という攻め方の一枚 4作目には『生活』というアルバムがあって、そもそも生活というテーマはエレカシの根底を流れているものなのだなということがわかるが、音楽的には『生活』と本作『ライフ』は大きく掛け離れている。前作の『good morning』は大胆にブレイクビーツを導入して…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】12th『ライフ』 - 『ライフ』2002年5月2日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】13th『DEAD OR ALIVE』
36歳でロックンロールに回帰 エレカシ初の、そして今のところ唯一のミニアルバム。外部のプロデューサーやアレンジャーの参加はなし、全曲宮本がプロデュース。この数年前からよく打ち込みを使うようになっていたがそれもゼロですべてバンドサウンド、アディショナルミュージシャンもなし、メンバー4人…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】13th『DEAD OR ALIVE』 - 『DEAD OR ALIVE』2002年12月26日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】14th『俺の道』
バンド=生命 『DEAD OR ALIVE』でバンド路線に回帰したエレファントカシマシが、「やっぱり、これが俺の道!」と念押ししたような、力強い今作。マグマが噴き出るような1曲目の“生命賛歌”から、再びバンドとしての台地が築かれていったのだと思う。 今作がリリースされた2003…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】14th『俺の道』 - 『俺の道』2003年7月16日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】15th『扉』
この国に彷徨える魂への決死の凱歌 “歴史”の森鴎外に“化ケモノ青年”の武士道への憧憬、《この国ではヒトの魂と、四季折々の風景が宝》(“ディンドン”)、《ここは一体何処だ?/21世紀の ここは東京だ》(“パワー・イン・ザ・ワールド”)……世界への最後通牒の如くささくれたモードを刻み付け…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】15th『扉』 - 『扉』2004年3月31日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】16th『風』
過渡期の一枚、なのか? 前作からわずか半年のインターバルでリリースされた、主に宮本と久保田光太郎のプロデュースによるアルバムなのだが、曲名を見ると、今もライブでやる曲が少なめかもしれない。“友達がいるのさ”あたりは披露されることが多いが。1枚前の『扉』には“化ケモノ青年”や“パワー…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】16th『風』 - 『風』2004年9月29日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】17th『町を見下ろす丘』
男40、ギリギリの踏ん張り EMI時代の最終作となったこのアルバムの中で宮本は過ぎゆく時間を眺め、静かに歌っている。アンサンブルもまた繊細に録られていて、齢40に至った男たちの機微、そのすべてを刻むことを一義に据えて真摯に作られたかのような、拳を握らずには聴けない傑作である。人生の各…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】17th『町を見下ろす丘』 - 『町を見下ろす丘』2006年3月29日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】18th『STARTING OVER』
まさに「再出発」と呼ぶべき1枚 ユニバーサル移籍第一弾となったこのアルバムは、タイトル通りまさに「再出発」と呼ぶにふさわしい、どことなく賑やかな作品。良曲揃いで意外なほどにポップなこのアルバムは、当時、長くエレカシを聴き続けてきたファンには驚きとともに受け入れられ、サウンドアレンジを…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】18th『STARTING OVER』 - 『STARTING OVER』2008年1月30日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】19th『昇れる太陽』
凛として花開く、不屈の闘志と歌心 最初にシングルで聴いた時から今日に至るまで、“桜の花、舞い上がる道を”の凄絶で美しいメロディに触れるたびに抑え難く全身が震えるのは僕だけではないはずだ。“桜の花〜”“新しい季節へキミと”“絆(きづな)”のシングル3曲に加え、CM曲として大量オンエアさ…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】19th『昇れる太陽』 - 『昇れる太陽』2009年4月29日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】20th『悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~』
エレカシロックの一大叙事詩 本作を初めて聴いた時はびっくりした。宮本浩次という男の魂の長い旅路を綴ったような壮大さと、彼をロック(=自由)へと誘い続ける激しいデーモンが、13曲からほとばしっていたから。部屋で作った打ち込みサウンドから情熱的なロックンロール、♪ヨロレイン~と中原中也の…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】20th『悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~』 - 『悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~』2010年11月17日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】21st『MASTERPIECE』
人生のホームラン王は誰だ 『MASTERPIECE』の他にタイトル候補として挙がっていたのは『ホームラン王』だったという話があるが、この話の心は、宮本も歌っているが、《「誰の人生だってMasterpieceさ」》――つまり、みんなホームラン王なのさということである。かつてMLBのホー…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】21st『MASTERPIECE』 - 『MASTERPIECE』2012年5月30日発売
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】22nd『RAINBOW』
今放ちたいエネルギーのすべてがここに とっちらかったアルバムである。“RAINBOW”は2015年10月頭にできた曲だし、逆に“ズレてる方がいい”は前作『MASTERPIECE』よりもさらに前の2011年頭にはできていた曲だし。蔦谷好位置、亀田誠治、村山☆潤、宮本浩次本人と、プロデュ…
【全アルバムレビュー:エレファントカシマシ】22nd『RAINBOW』 - 『RAINBOW』2015年11月18日発売
今週の一枚 エレファントカシマシ 『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』
エピック在籍時代の楽曲を収録した『エレファントカシマシ ベスト』(1997年)。青春をテーマとして選曲された『sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜』(2000年)。EMI中期までのシングル曲集『エレファントカシマシ SINGLES1988-2001』。日比谷野音ライブ20周年記念盤…
今週の一枚 エレファントカシマシ 『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』
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