現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にスピッツ『花鳥風月+』全曲解説&特別コラムを掲載!
スピッツ、再見っけ!
22年の時を経て進化した名曲集『花鳥風月+』をテーマ別に全曲解説!
そして、ついに全開放される“NEW MIKKE”ツアー劇場&オンライン上映直前コラム
スピッツのデビュー30周年を彩るにふさわしい愛すべき作品が、またひとつ生まれた。シングルのカップリングやアルバム未収録曲、未発表曲で編成された隠れ名曲集『花鳥風月』(99年)に、インディー時代の6曲入りミニアルバム『ヒバリのこころ』(90年)から“353号線のうた”“死にもの狂いのカゲロウを見ていた”など4曲が新たに収録され(他2曲はすでに収録済)、スティーブン・マーカッセンによるリマスターによって『花鳥風月+』としてリリースされた。初回限定生産のためコレクターズ・アイテムとなっていた『ヒバリのこころ』の楽曲がやっと全部聴けた!と涙したファンも多いだろう。『花鳥風月+』は、そうした彼らの原点と進化、変わらない魅力が17曲にわたって体験できる。
スピッツの楽曲に欠かせない花鳥風月というテーマは、日本の文化に伝統的に深く根づいた感情表現である。では彼らはそこにどんな感情を重ね、どんな音で鳴らし、リスナーに共鳴をもたらし続けているのか。今回はあえてテーマ別に分類し、全曲解説を企画した。“愛のしるし”“恋のうた”など歌詞のキーワードで強引にラベリングさせてもらった曲もあるが、とても面白い発見がたくさんあった。(井上貴子)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年11月号より抜粋)