現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にSHE’Sが登場!駅に向かう途中とか、夜深く落ちていく時とか、こういう時にはこれを聴きたいって思う曲がある。
音楽自体が自分を支えてくれるお守りみたいやなって感じた(井上)
SHE’S 新たな旅立ち
日常を彩る自由な「歌」が詰め込まれた最高傑作『Amulet』を放つ
インタビュー=杉浦美恵 撮影=澤田健太
昨年7月にリリースした『Tragicomedy』は、SHE’Sが内省的なまでに音楽に向き合って生まれた、見事なアルバムだった。その傑作から1年3ヶ月。前作の豊かな音楽性はさらに広がりを見せ、より聴く者の日常を彩る、あたたかな光のようなアルバムができあがった。『Amulet』というタイトルは「お守り」という意味を持つ。このアルバムに詰め込まれた全11曲が、それぞれに様々なシーンで鳴り響くお守りであるように――そんな想いを込めてつけられたタイトルだ。まさにその名にふさわしい作品。『Tragicomedy』リリース以降も、ドラマのテーマ曲として“追い風”や“Spell On Me”、情報番組のテーマソング“Take It Easy”など、タイアップ曲の制作が目白押しだったSHE’S。さらにはこの10月に公開予定の映画『そして、バトンは渡された』のインスパイアソング“Chained”の制作もあり、この1年で生まれた多彩なポップミュージックが、このアルバムの層の厚さの源にもなっている。心に寄り添うような、このあたたかなアルバムはいかにしてできあがったのか。メンバー全員に、じっくりと語ってもらう。(杉浦美恵)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年11月号より抜粋)