フジファブリック、9年ぶりの野音ワンマンを観た

フジファブリック、9年ぶりの野音ワンマンを観た

全国ホールツアー「FUJIFABRIC HALL TOUR 2015」の初日となる、9年ぶりの野音ワンマン。

9年前からバンドの体制も状況も大きく変わった彼らだからこそ、並々ならぬ想いでこのステージに臨んでいたのだろう。山内総一郎(Vo/G)はMCで何度も感慨を口にしていたし、新旧の楽曲がバランス良く並んだセットリストにも特別な想いが感じられた。9年前の野音でも聴いた“サボテンレコード”や“モノノケハカランダ”が、現体制ならではのバンド感と瑞々しさで鳴っていたシーンには思わずグッと来てしまった。

中盤のMCでは、「フジファブリックの精神を絶やしたくない」「フジファブリックを更新していくために、思っていることをまんま歌にしていきたい」といった言葉を熱っぽく語っていた山内。“Green Bird”や“Girl! Girl! Girl!”では、そんな決意が超絶ストレートなサウンドで解き放たれていて、目が眩みそうになった。

今日は山内の34歳の誕生日ということで、アンコールではギター型のバースデーケーキが登場! 木枯らし1号が吹いていたせいか山内が消す前にローソクの火が消えてしまい、金澤ダイスケ(Key)は「志村くんが消しちゃった!」と言っていた。
3人のストレートな想いが詰まったサウンドは、きっと天国の志村にも届いていたことだろう。(齋藤美穂)
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